約 3,792,126 件
https://w.atwiki.jp/pazdra/pages/20722.html
図鑑のトップページへ戻る No. 通常入手系 レアガチャ限定系 コラボ系 期間限定D系 レーダー その他 タグ検索 覚醒 スキル No.001-No.051-No.101-No.151-No.201-No.251-No.301-No.351-No.401-No.451- No.501-No.551-No.601-No.651-No.701-No.751-No.801-No.851-No.901-No.951- No.1001-No.1051-No.1101-No.1151-No.1201-No.1251-No.1301-No.1351-No.1401-No.1451- No.1501-No.1551-No.1601-No.1651-No.1701-No.1751-No.1801-No.1851-No.1901-No.1951- No.2001-No.2051-No.2101-No.2151-No.2201-No.2251-No.2301-No.2351-No.2401-No.2451- No.2501-No.2551-No.2601-No.2651-No.2701-No.2751-No.2801-No.2851-No.2901-No.2951- No.3001-No.3051-No.3101-No.3151-No.3201-No.3251-No.3301-No.3351-No.3401-No.3451- No.3501-No.3551-No.3601-No.3651-No.3701-No.3751-No.3801-No.3851-No.3901-No.3951- No.4001-No.4051-No.4101-No.4151-No.4201-No.4251-No.4301-No.4351-No.4401-No.4451- No.4501-No.4551-No.4601-No.4651-No.4701-No.4751-No.4801-No.4851-No.4901-No.4951- No.5001-No.5051-No.5101-No.5151-No.5201-No.5251-No.5301-No.5351-No.5401-No.5451- No.5501-No.5551-No.5601-No.5651-No.5701-No.5751-No.5801-No.5851-No.5901-No.5951- 御三家カラードラゴン○○りんカーバンクルゴブリンオーガ・修験鬼ファイター・ナイトデビルキメラ忍び精霊ゴーレム魔剣士女の子(回復娘)玩具龍攻撃態勢(英雄)スキルLvアップ用モンスター幻獣枠メタドラペンドラムギドラノエルドラゴン進化用たまドラ潜在たまドラ○○ピィぷれドラ○○タン元スペダン龍魔石龍ナンバードラゴン常設Dボス降臨ボス晩成型ドラゴン精霊族フルーツドラゴン童話龍剣士旧特典モンスター分類不能希石レア希石:火レア希石:水レア希石:木レア希石:光レア希石:闇 ゴッドフェス限定・元ゴッドフェス限定 一覧 オーディンメタトロンソニアカーリー時女神龍契士獣魔和龍喚士鋼星神フェンリル龍神魔爵アテン日本由来クトゥルフ系ネイコットン争女神大魔女フェス限化降臨モンスター龍刀士クロノマギアメノア シリーズ神 西洋神新西洋神西洋神第3弾和神新和神インド神新インド神北欧神話エジプト神話新エジプト神天使新天使悪魔四獣の神英雄神三国の神新三国の神戦国の神新戦国の神戦国の神第3弾星機の神新星機神明王の神ケルトの神メソポタミアの神 その他 ドラゴンライダー忍者色違いヴァルキリーパズドラZマジシャン鎧騎士魔導書勇士新勇士幻獣ライダー機導龍機導獣パズバトコラボ大賢龍宝石姫伝説の英雄元フェス限定 コラボガチャあり CDコラボ神羅万象チョココラボエヴァコラボアイルーコラボバットマンコラボHUNTER×HUNTERコラボハローキティコラボパズバトコラボドラゴンボールコラボ聖闘士星矢コラボビックリマンコラボDCコミックスコラボぷぎゅコレコラボ北斗の拳コラボB-side Labelコラボファイナルファンタジーコラボデュエル・マスターズコラボ進撃の巨人コラボサンデーオールスターズコラボクローズコラボBLEACHコラボるろうに剣心コラボキン肉マンコラボマガジンオールスターズコラボモンスターハンターコラボ鋼の錬金術師コラボKOFコラボ幽☆遊☆白書コラボペルソナコラボマジック:ザ・ギャザリングコラボパワプロコラボガンホーコラボガチャ銀魂コラボソードアート・オンラインコラボ仮面ライダーコラボ妖怪ウォッチWコラボFate/stay night[HF]コラボストリートファイターV AEコラボシャーマンキングコラボサンリオキャラクターズコラボチャンピオンオールスターズコラボサムライスピリッツコラボ コラボガチャなし ROコラボ太鼓の達人コラボECOコラボぐんまコラボケリ姫コラボガンホーコラボカピバラさんコラボCoCコラボグルーヴコースターコラボラグオデAコラボドラゴンズドグマコラボ高岡市コラボサーティワンコラボアングリーバードコラボパズドラZコラボ三国テンカトリガーコラボパズドラクロスコラボ逆転裁判6コラボPepperコラボマクドナルドコラボ 季節もの+α お正月バレンタインパズドラ学園ジューンブライド夏休みハロウィンクリスマスフェス限ヒロイン龍契士 龍喚士龍楽士神器龍物語 降臨イベント 一覧 15MP級20MP級25MP級50MP級99MP級 スペダン龍 元スペダン龍 華龍蟲龍丼龍猫龍機甲龍犬龍古代龍鉄星龍契約龍転界龍護神龍宝珠龍戦武龍伴神龍 その他 プレゼント モンスターメダル ヌエ・双角トロール古老色違いガチャキャラ色違い降臨キャラその他 トレジャー レーダードラゴンレーダー龍喚士精霊王オルファリオンパーツその他 ステッカーコレクション書籍特典イラストコンテストモンスター購入専用パズドラレーダー連動モンスター交換所専用 リーダースキル:【7×6マス】リーダースキル:【追い打ち】リーダースキル:【コンボ加算】リーダースキル:【覚醒無効状態】 モンスター名で検索 して、 「図鑑/×××」の部分をクリック すると個別ページに飛べます。 タグ検索 ※リンク先は【覚醒スキル】を持つモンスターの一覧です HP強化攻撃強化回復強化火ダメージ軽減水ダメージ軽減木ダメージ軽減光ダメージ軽減闇ダメージ軽減自動回復バインド耐性暗闇耐性お邪魔耐性毒耐性火ドロップ強化水ドロップ強化木ドロップ強化光ドロップ強化闇ドロップ強化回復ドロップ強化操作時間延長バインド回復スキルブースト火属性強化水属性強化木属性強化光属性強化闇属性強化2体攻撃スキル封印耐性マルチブースト神キラーマシンキラー悪魔キラードラゴンキラー回復キラー攻撃キラー体力キラーコンボ強化ガードブレイク追加攻撃チームHP強化チーム回復強化ダメージ無効貫通覚醒アシスト超追加攻撃スキルチャージバインド耐性+操作時間延長+雲耐性操作不可耐性スキルブースト+HP80%以上強化HP50%以下強化L字消し軽減L字消し攻撃超コンボ強化コンボドロップスキルボイスダンジョンボーナス ■攻撃系 ダメージダメージ+吸収ダメージ+自傷割合ダメージ固定ダメージ ■回復系 体力回復バインド回復覚醒無効状態回復 ■デバフ系 ターン遅延防御減少毒属性変化 ■盤面変化系 目覚めドロップロックドロップロック解除 ■強化系 ドロップ強化全体攻撃コンボ加算 ■ギミック無効化系 ダメージ吸収無効化属性吸収無効化ダメージ無効貫通消せないドロップ回復 ■パラメータ強化系 属性エンハンスタイプエンハンス回復力エンハンス覚醒数エンハンス ■防御系 ダメージ軽減 ■操作補助系 操作時間延長時間停止 ■ドロップ変化系 シングル変換ダブル変換列変換ランダム変換全ドロップ変換ドロップリフレッシュ特定型ドロップ生成 ■変換先ドロップ 火ドロップ水ドロップ木ドロップ光ドロップ闇ドロップ回復ドロップお邪魔ドロップ毒ドロップ ■その他 4ターン以下のスキル反撃ランダム効果ヘイストリーダーチェンジ落ちコン無効ルート表示 ↑カテゴリを選んでください モンスター図鑑 シリーズ:ナンバードラゴン 「伝説の〜」とつくノーマル・テクニカルダンジョンのボスとして現れるドラゴンたち。いずれも名前に数字を含むのが特徴。 降臨ダンジョンボスに準じた扱いを受けている。 ノーマルダンジョン:伝説の航路、伝説の大地 テクニカルダンジョン伝説の山道、伝説の空路、伝説の雪渓、伝説の樹海、伝説の星海、伝説の遺構、伝説の空域 ヘビーメタルドラゴン No.682 レア度 6 レベル 1 最大Lv50 スキル グラビティブレス 進化素材 超キングメタルドラゴン コスト 40 HP 550 1155 ターン(最短) 35(20) 超キングメタルドラゴン タイプ ドラゴン 攻撃力 999 1299 Lスキル 龍の逆鱗 超キングメタルドラゴン 主属性 闇 回復力 -250 -250 進化元 なし ドラゴンフルーツ 編集 副属性 なし EXP 500万 883,883 進化先 龍王・ゼローグ ドラゴンフルーツ 龍王・ゼローグ No.683 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル グラビティブレス 究極進化 黒天の真龍王・ゼローグ コスト 50 HP 924 2233 ターン(最短) 35(20) 不倒の海賊龍王・ゼローグ タイプ ドラゴン 攻撃力 1169 1520 Lスキル 龍の逆鱗 不屈の戦国龍王・ゼローグ 主属性 闇 回復力 -250 0 進化元 ヘビーメタルドラゴン 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 究極進化(3種) 覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / 2体攻撃 黒天の真龍王・ゼローグ No.1215 レア度 8 レベル 1 最大Lv99 スキル グラビティブレス 進化素材 コスト 60 HP 924 2733 ターン(最短) 35(20) タイプ ドラゴン 攻撃力 1169 1570 Lスキル 龍王の逆鱗 主属性 闇 回復力 -250 0 進化元 龍王・ゼローグ 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 龍王・ゼローグ(退化) 覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / 2体攻撃 / 闇ドロップ強化 / 闇属性強化 / スキルブースト 超覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / バインド耐性+ 不倒の海賊龍王・ゼローグ No.1473 レア度 8 レベル 1 最大Lv99 スキル 海賊龍の王威 アシスト進化 ゼロサーベル&海賊龍王コート コスト 60 HP 924 3233 ターン(最短) 22(13) タイプ ドラゴン/悪魔/攻撃 攻撃力 1169 1720 Lスキル 海賊龍王の逆鱗 主属性 水 回復力 -250 0 進化元 龍王・ゼローグ 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 龍王・ゼローグ(退化) 覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / 2体攻撃 / スキルブースト / 2体攻撃 / 暗闇耐性 / 暗闇耐性 超覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / バインド耐性+ ゼロサーベル&海賊龍王コート No.3927 レア度 8 レベル 1 最大Lv99 スキル 海賊龍の王威 進化素材 コスト 100 HP 1000 ターン(最短) 22(13) タイプ 体力/攻撃 攻撃力 1000 Lスキル 無し 主属性 水 回復力 0 進化元 不倒の海賊龍王・ゼローグ 編集 副属性 なし EXP 進化先 なし 覚醒 覚醒アシスト / 売却用キラー / 売却用キラー / HP強化 / 攻撃強化 不屈の戦国龍王・ゼローグ No.1712 レア度 8 レベル 1 最大Lv99 スキル 戦国龍の豪気 アシスト進化 龍刀・零黒天双鬼 コスト 60 HP 924 2933 ターン(最短) 18(10) タイプ ドラゴン/攻撃/悪魔 攻撃力 1169 1820 Lスキル 戦国龍王の逆鱗 主属性 火 回復力 -250 0 進化元 龍王・ゼローグ 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 龍王・ゼローグ(退化) 覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / 2体攻撃 / スキルブースト / 2体攻撃 / お邪魔耐性 / お邪魔耐性 超覚醒 能力覚醒用キラー / 売却用キラー / バインド耐性+ 龍刀・零黒天双鬼 No.3928 レア度 8 レベル 1 最大Lv99 スキル 戦国龍の豪気 進化素材 コスト 100 HP 200 ターン(最短) 18(10) タイプ 攻撃 攻撃力 1400 Lスキル 無し 主属性 火 回復力 0 進化元 不屈の戦国龍王・ゼローグ 編集 副属性 なし EXP 進化先 なし 覚醒 覚醒アシスト / 能力覚醒用キラー / 能力覚醒用キラー / 攻撃強化 / 攻撃強化 双子龍・ワングレン No.1224 レア度 5 レベル 1 最大Lv50 スキル バーニングシフト 進化素材 超キングルビードラゴン コスト 12 HP 955 2292 ターン(最短) 16(4) ドラゴンフラワー タイプ ドラゴン 攻撃力 415 706 Lスキル 炎熱の龍力 ドラゴンフルーツ 主属性 火 回復力 0 0 進化元 なし ダブルビリット 編集 副属性 なし EXP 400万 707,107 進化先 灼翼の双龍帝・ワングレン ダブミスリット 灼翼の双龍帝・ワングレン No.1225 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル バーニングシフト 進化素材 コスト 50 HP 1834 4584 ターン(最短) 16(4) タイプ ドラゴン 攻撃力 635 1203 Lスキル 煉獄の龍帝力 主属性 火 回復力 0 0 進化元 双子龍・ワングレン 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 なし 覚醒 火ドロップ強化 / 2体攻撃 / 火属性強化 / スキルブースト / 2体攻撃 / 火属性強化 / マルチブースト 超覚醒 2体攻撃 / 火属性強化 / バインド耐性+ 双子龍・ベイツール No.1226 レア度 5 レベル 1 最大Lv50 スキル フリージングシフト 進化素材 超キングサファイアドラゴン コスト 12 HP 966 2318 ターン(最短) 16(4) ドラゴンフラワー タイプ ドラゴン 攻撃力 401 682 Lスキル 氷結の龍力 ドラゴンフルーツ 主属性 水 回復力 0 0 進化元 なし ダブサファリット 編集 副属性 なし EXP 400万 707,107 進化先 凍翼の双龍帝・ベイツール ダブミスリット 凍翼の双龍帝・ベイツール No.1227 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル フリージングシフト 進化素材 コスト 50 HP 1854 4635 ターン(最短) 16(4) タイプ ドラゴン 攻撃力 614 1165 Lスキル 凍界の龍帝力 主属性 水 回復力 0 0 進化元 双子龍・ベイツール 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 なし 覚醒 水ドロップ強化 / 2体攻撃 / 水属性強化 / スキルブースト / 2体攻撃 / 水属性強化 / マルチブースト 超覚醒 2体攻撃 / 水属性強化 / バインド耐性+ 迅龍帝・スリーディア No.1471 レア度 5 レベル 1 最大Lv50 スキル ブローニングシフト 進化素材 超キングエメラルドドラゴン コスト 40 HP 702 1685 ターン(最短) 20(4) ドラゴンフラワー タイプ ドラゴン 攻撃力 511 869 Lスキル 雷嵐の龍帝力 ドラゴンフルーツ 主属性 木 回復力 67 114 進化元 なし ダブトパリット 編集 副属性 なし EXP 500万 883,883 進化先 嵐翼の迅龍帝・スリーディア ダブミスリット 嵐翼の迅龍帝・スリーディア No.1472 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル ブローニングシフト 進化素材 コスト 50 HP 1348 3370 ターン(最短) 20(4) タイプ ドラゴン/バランス 攻撃力 782 1408 Lスキル 雷嵐の龍帝力 主属性 木 回復力 103 258 進化元 迅龍帝・スリーディア 編集 副属性 光 EXP 500万 5,000,000 進化先 なし 覚醒 2体攻撃 / 木ドロップ強化 / スキルブースト / 2体攻撃 / 木ドロップ強化 / チームHP強化 / マルチブースト 超覚醒 2体攻撃 / チームHP強化 / バインド耐性+ 星龍帝・デフォード No.1630 レア度 5 レベル 1 最大Lv50 スキル スターライトブレス 進化素材 超キングゴールドドラゴン コスト 40 HP 838 2011 ターン(最短) 17(7) ドラゴンフルーツ タイプ ドラゴン 攻撃力 514 874 Lスキル 星震の龍帝力 ダブトパリット 主属性 光 回復力 0 0 進化元 なし ダブアメリット 編集 副属性 なし EXP 500万 883,883 進化先 天冥の星龍帝・デフォード ダブミスリット 天冥の星龍帝・デフォード No.1631 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル スターライトブレス 進化素材 コスト 50 HP 1609 4023 ターン(最短) 17(6) タイプ ドラゴン 攻撃力 787 1417 Lスキル 星震の龍帝力 主属性 光 回復力 0 0 進化元 星龍帝・デフォード 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 なし 覚醒 火ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / 木ドロップ強化 / 闇ドロップ強化 / 光ドロップ強化 /闇ドロップ強化 / 光ドロップ強化 / スキルブースト / 操作時間延長 超覚醒 L字消し攻撃 / コンボ強化 / バインド耐性+ 剛龍帝・リファイブ No.2091 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル ブレイズチャージ 究極進化 爆天の剛龍帝・リファイブ コスト 50 HP 1488 3570 ターン(最短) 23(13) タイプ ドラゴン 攻撃力 1008 1664 Lスキル 天焦の龍帝力 主属性 火 回復力 0 10 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 究極進化(1種) 覚醒 火ダメージ軽減 / 火ダメージ軽減 / スキル封印耐性 爆天の剛龍帝・リファイブ No.2092 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル ブレイズチャージ 進化素材 コスト 80 HP 1488 3720 ターン(最短) 23(13) タイプ ドラゴン/神 攻撃力 1008 1814 Lスキル 天焦の龍帝力 主属性 火 回復力 0 40 進化元 剛龍帝・リファイブ 編集 副属性 光 EXP 500万 5,000,000 進化先 剛龍帝・リファイブ(退化) 覚醒 火ダメージ軽減 / 火ダメージ軽減 / スキル封印耐性 / スキルブースト / 火属性強化 / 火属性強化 / 火属性強化 / 操作時間延長 超覚醒 火属性強化 / 火ダメージ軽減 / バインド耐性+ 霜龍帝・イルシックス No.2276 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル フリージングゾーン 究極進化 紫棘の霜龍帝・イルシックス コスト 50 HP 635 3,810 ターン(最短) 20(10) タイプ ドラゴン 攻撃力 415 1,370 Lスキル 断氷の龍帝力 主属性 水 回復力 0 0 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 究極進化(1種) 覚醒 水ダメージ軽減 / 水ダメージ軽減 / 水ドロップ強化 紫棘の霜龍帝・イルシックス No.2277 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル フリージングゾーン 進化素材 コスト 80 HP 635 4128 ターン(最短) 20(10) タイプ ドラゴン/体力 攻撃力 415 1453 Lスキル 断氷の龍帝力 主属性 水 回復力 0 0 進化元 霜龍帝・イルシックス 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 霜龍帝・イルシックス(退化) 覚醒 水ダメージ軽減 / 水ダメージ軽減 / 水ドロップ強化 / スキルブースト / 水属性強化 / 水属性強化 / 水属性強化 / 操作時間延長 超覚醒 水属性強化 / スキルブースト / バインド耐性+ 旋龍帝・セブンザード No.2753 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル カメレオンブラスト 究極進化 虹翼の旋龍帝・セブンザード コスト 50 HP 1254 3504 ターン(最短) 21(6) タイプ ドラゴン 攻撃力 801 1101 Lスキル 変転の龍帝力 主属性 木 回復力 101 251 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 究極進化(1種) 覚醒 木属性強化 / 闇属性強化 / スキルブースト 虹翼の旋龍帝・セブンザード No.2754 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル カメレオンブラスト 究極進化 コスト 80 HP 1254 3804 ターン(最短) 21(6) タイプ ドラゴン/バランス 攻撃力 801 1301 Lスキル 変転の龍帝力 主属性 木 回復力 101 301 進化元 旋龍帝・セブンザード 編集 副属性 闇 EXP 500万 5,000,000 進化先 旋龍帝・セブンザード(退化) 覚醒 木属性強化 / 闇属性強化 / スキルブースト / スキルブースト / 木属性強化 / 闇属性強化 / 回復ドロップ強化 / 回復ドロップ強化 / チーム回復強化 超覚醒 悪魔キラー / マシンキラー / バインド耐性+ アハトロス No.3011 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル アビスストローク 究極進化 コスト 50 HP 3342 ターン(最短) 16(8) タイプ ドラゴン 攻撃力 1522 Lスキル 干潮の龍力 主属性 水 回復力 506 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 888万 8,888,888 進化先 なし 覚醒 スキルブースト / 水ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / 暗闇耐性 / 暗闇耐性 / バインド耐性 / バインド耐性 ディエイク No.3012 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル シャインストローク 究極進化 岩鱗の海龍帝・ディエイトロス コスト 50 HP 3950 ターン(最短) 16(8) タイプ ドラゴン 攻撃力 1485 Lスキル 満潮の龍力 主属性 光 回復力 328 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 888万 8,888,888 進化先 究極進化(1種) 覚醒 スキルブースト / 光ドロップ強化 / 光ドロップ強化 / 光ドロップ強化 / 操作時間延長 / 操作時間延長 / スキル封印耐性 / スキル封印耐性 岩鱗の海龍帝・ディエイトロス No.3013 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル シャイニングアビスゲート 究極進化 コスト 80 HP 4250 ターン(最短) 12(8) タイプ ドラゴン/悪魔 攻撃力 1685 Lスキル 潮汐の龍帝力 主属性 光 回復力 378 進化元 ディエイク 編集 副属性 水 EXP 888万 8,888,888 進化先 ディエイク(退化) 覚醒 スキルブースト / 光ドロップ強化 / 光ドロップ強化 / 光ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / 水ドロップ強化 / スキル封印耐性 / コンボ強化 超覚醒 コンボ強化 / L字消し攻撃 / バインド耐性+ 鉄龍帝・ナインガルダ No.3244 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル ヘルブレイズシールド 究極進化 爆怒の鉄龍帝・ナインガルダ コスト 50 HP 2002 4509 ターン(最短) 24(9) タイプ ドラゴン/マシン 攻撃力 499 989 Lスキル 滅火の龍帝力 主属性 闇 回復力 109 309 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 500万 5,000,000 進化先 究極進化(1種) 覚醒 闇属性強化 / 闇属性強化 / 闇属性強化 爆怒の鉄龍帝・ナインガルダ No.3245 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル ヘルブレイズシールド 進化素材 コスト 80 HP 2002 4999 ターン(最短) 24(9) タイプ ドラゴン/マシン 攻撃力 499 1089 Lスキル 滅火の龍帝力 主属性 闇 回復力 109 399 進化元 鉄龍帝・ナインガルダ 編集 副属性 火 EXP 500万 5,000,000 進化先 鉄龍帝・ナインガルダ(退化) 覚醒 闇属性強化 / 闇属性強化 / 闇属性強化 / 闇属性強化 / 闇属性強化 / 火属性強化 / 火属性強化 / 火属性強化 / 火属性強化 超覚醒 スキルブースト+ / 操作時間延長+ / バインド耐性+ 烈龍帝・ヴァルテン No.3731 レア度 6 レベル 1 最大Lv99 スキル プロミネンスシフト 究極進化 暴威の烈龍帝・ヴァルテン コスト 85 HP 4680 ターン(最短) 22(2) タイプ ドラゴン 攻撃力 1400 Lスキル 滾炎の龍帝力 主属性 火 回復力 172 進化元 なし 編集 副属性 なし EXP 1000万 10,000,000 進化先 究極進化(1種) 覚醒 操作時間延長 / スキル封印耐性 / 火ドロップ強化 暴威の烈龍帝・ヴァルテン No.3732 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル プロミネンスシフト 進化素材 コスト 100 HP 5280 ターン(最短) 22(2) タイプ ドラゴン/神 攻撃力 1550 Lスキル 滾炎の龍帝力 主属性 火 回復力 202 進化元 烈龍帝・ヴァルテン 編集 副属性 なし EXP 1000万 10,000,000 進化先 烈龍帝・ヴァルテン(退化) 覚醒 操作時間延長 / スキル封印耐性 / 火ドロップ強化 / 火ドロップ強化 / 火ドロップ強化 / 火ドロップ強化 / 火ドロップ強化 / バインド耐性 / バインド耐性 超覚醒 コンボ強化 / スキルブースト / 操作不可耐性 コメント めっちゃ見やすくなってるー! レイアウト弄ってくれた人に感謝 -- 2017-12-23 21 21 29 Include_cacheの仕様変更を受けてのフォーマット変更だったみたいだけどこっちの方が素直に探しやすくて見やすいね 作業お疲れ様です。 -- 2017-12-25 15 04 17 プラグインエラーになってちゃんと表示されていません…… -- 2018-03-03 16 58 03 スキル・リーダースキルについて、プラグインエラーになっている箇所を修正しました。 -- 2019-06-02 18 56 40 ハロウィンマドゥのページがない? -- 2019-11-04 14 38 58 もうだめだなここも -- 2019-11-29 16 32 23 どこよりも参考になるサイトだったのに終わったか? -- 2019-11-30 16 43 58 図鑑カテゴリ一覧の部分、スマホだと表示が崩れる -- 2019-12-02 23 37 35 取り急ぎ、名前だけ図鑑に入れたけど個別ページないからリンクにいれてませぬ -- 2020-02-21 20 12 08 こいつだけ同シリーズのキャラいないし、覚醒とがりすぎだし扱い特別すぎ -- 2020-07-07 14 15 12 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9027.html
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第九話「泥まみれ少年ひとり」 凶獣ルガノーガー カプセル怪獣ミクラス 登場 魔法学院を訪れたアンリエッタ王女から、内乱の続くアルビオンから彼女がウェールズ皇太子にしたためた、 ゲルマニアとの軍事同盟に破局をもたらす危険な手紙の回収を命じられたルイズと才人。盗み聞きをしていたギーシュと、 アンリエッタの遣わしたグリフォン隊隊長でルイズの婚約者であるワルドも加えた四人でアルビオンに向け 旅立つこととなったが、ルイズは久しぶりに会うワルドに戸惑い、才人はそんな彼女の様子に不機嫌さを隠せない。 だが二人の思いを置いて、事態は突然急展開を見せる。港町ラ・ロシェールを目指す道の途中で、空から 凶獣ルガノーガーが一行の前に立ちふさがったのだ! ルガノーガーのおぞましき牙が、ルイズたちに襲いかかる! 「アオ――――――――ウ!」 「ワルド! 怪獣よ! こんな時に、よりによって私たちの目の前に出てくるなんて!」 「まずいな……私だけでは、到底太刀打ちできない」 前兆もあったものではないルガノーガーの出現に、魔法衛士隊の歴戦の戦士のワルドも冷や汗を垂れ流した。 彼がそうなのだから、地上のギーシュは哀れなくらい恐慌状態にあった。 「き、きみ! 大変だ! 大変だよッ! 危険な任務だとは分かってたが、怪獣が立ちはだかるなんて聞いてないよ!? あわわわ、早く逃げないと! しかしラ・ロシェールは怪獣の向こう……いやしかし、命を拾えなかったら そもそも任務はぁ!?」 「落ち着けよッ!」 あまりに取り乱すギーシュに、才人は思わず一喝した。すぐにゼロに変身して立ち向かいたいところだが、 隣のギーシュの目がある。いきなりいなくなっては、彼に怪しまれるに違いない。 「ゼロ、ここは……」 『ああ。カプセル怪獣の出番だな』 ゼロの許可が下りたので、才人はギーシュに気づかれないように銀色の小箱から青いカプセルを取り出し、 素早く投げ飛ばした。 するとカプセルから、ウインダムと同じカプセル怪獣が現れて大地に立つ。バッファローのような角を持つ 怪力自慢、ミクラスだ! 「グアアアアアアアア!」 「むッ!? もう一匹の怪獣が!」 ワルドが身構えるが、ルイズは出現のし方から、ミクラスがカプセル怪獣であることを察した。 果たしてミクラスは、ルガノーガーへと突進してルイズたちを攻撃しないように食い止め出す。 ミクラスのお陰で幾分か落ち着いたルイズがワルドに提案する。 「ワルド、一旦地上へ、サイトたちの下へ降りましょう」 「うむ、そうだね。怪獣相手に単騎で飛んでいては、逆に危険だ」 ワルドはすぐに従い、騒いでいるグリフォンを落ち着かせると、地上へと降下させた。そして才人とギーシュに向かって告げる。 「怪獣たちが戦っているのに乗じて、林に身を隠しながら先に進もう。馬もちゃんと連れてこいよ」 その言葉の通りに、四人は林の間に身を投じた。 ルガノーガーを差し向け、ルイズたちのことを観察している一団は、ミクラスがルガノーガーに 挑むところもしっかり見ていた。すると丸い頭の影が命ずる。 『そんな怪獣など、お呼びではないのだ。ルガノーガー、さっさと始末してしまえ!』 「アオ――――――――ウ!」 「グアアアアアアアア!」 ルガノーガーは左腕の首で自分を押さえつけているミクラスの腕に噛みついた。激痛を感じた ミクラスがひるんでいると、右腕の首に脚を噛みつかれる。 「グアアアアアアアア!」 「アオ――――――――ウ!」 ミクラスはそのまま持ち上げられ、放り投げられた。横に倒れたミクラスが地面に叩きつけられると、 それにより発生した震動でルイズたちは足を取られる。 「きゃあッ!」 「ルイズ! 大丈夫かい?」 よろけるルイズをすかさずワルドが支えた。 「え、ええ。ごめんなさい……」 「気にすることはない。婚約者を助けない男はいないのだからね」 こんな時にも甘い台詞を吐くワルドを、才人がじとっとにらんだ。 「アオ――――――――ウ!」 一方で、ルガノーガーは三つの口から青白い熱線を吐き、倒れたままのミクラスを攻撃した。 「グアアアアアアアア!」 三条の光線の威力はすさまじく、タフネスが売りのはずのミクラスをたちまち瀕死の状態にまで追い込んだ。 「! 戻れミクラスッ!」 それに気づいた才人がすぐにミクラスをカプセルに戻した。 ミクラスをあっさりと破ったルガノーガーは、ルイズたちの方へ振り返る。彼女たちは、 ルガノーガーからほとんど離れていない。 「うわぁー! こっちを見たぁッ!」 「アオ――――――――ウ!」 そしてルガノーガーの両肩の赤い角から、赤い稲妻がほとばしってルイズたちを林の木々ごと吹き飛ばす! 「きゃあああああああああああッ!」 大規模な爆発で四人が散り散りに吹き飛ばされる中、才人はこの混乱に乗じてウルトラゼロアイを装着した。 「デュワッ!」 瞬時にウルトラマンゼロの巨体が大地に立ち、ルガノーガーの前に立ちはだかった! 「きゃあああああああッ!」 爆風で吹き飛ばされたルイズだが、地面に叩きつけられる前に、ワルドが『レビテーション』を掛けて救った。 助けられたルイズは、ゼロの姿を目にすると、ワルドに尋ねかける。 「ギーシュはどうなったの!? ……後、サイトも!」 怪しまれないように、才人も居所を知っていながら聞いておく。 「分からない。君を助けるだけで精一杯だったから……」 「そんな……!」 さすがにギーシュの身を案じていると、いきなり場違いな女性の声がした。 「ギーシュ、しっかりしなさいよ。『フライ』くらい使いなさいな」 「め、面目ない。あまりにも恐ろしい目に遭ったから、気が動転してね……」 ゆっくりと宙に降ろされたギーシュが言い訳している相手は、何とシルフィードに乗ったキュルケだった。 もちろんタバサも一緒だ。いるはずのない二人の姿に、ルイズは思い切り面食らった。 「キュルケ!? あんた、何でここにいるのよ!?」 「はぁいルイズ。実は朝がた、窓からあんたたちが出かけようとしてるのを見て、タバサを叩き起こして 後をつけてきたのよ。そしたらいきなり怪獣が出てきて、ギーシュが危なかったから助けてあげたの。 感謝しなさい、ギーシュ」 短く説明したキュルケは、ルイズ、そしてワルドに目配せをした。 「あなたと、おひげが素敵な殿方と……ダーリン、サイトはどうしちゃったの? タバサ、あなた知ってる?」 「知らない」 二人がいるはずのない才人を捜して辺りを見回すので、ルイズがすぐにごまかす。 「サイトは遠くに飛ばされちゃったみたいだけど、多分大丈夫だわ。あれでかなり頑丈だし」 「そうよね。何だかんだでいつも、ひょっこり帰ってくるものね」 「彼はこのぼくに勝利したんだ。自分の身くらい自分で守る力があって当然だろう」 「それは関係ないと思うけど」 才人を捜すのをやめさせると、五人でゼロとルガノーガーの戦いの巻き添えを食わないように 急いでその場から退避していった。 ゼロは宇宙空手の構えを取ったまま、ルガノーガーと対峙している。 『ミクラスを簡単に倒すとは、かなり手強い怪獣のようだな。だが、負けるつもりはねぇぜ!』 唇を親指でぬぐっていると、ルガノーガーが再び熱線を放射して攻撃してきた。 「アオ――――――――ウ!」 それを飛びすさってかわしたゼロは、着地と同時にワイドゼロショットを発射する。 「セアッ!」 光線はルガノーガーの真正面に直撃したが、その胸部には少しも吸い込まれていかず、 四方八方へ弾かれて霧散した。 『何ッ!』 ルガノーガーの胸部の装甲は反射板のような構造になっており、光線を弾く仕組みになっているのである。 そして優れているのは防御だけではない。三つの口からは強力な熱線を吐き、肩の角からは赤い稲妻を放つなど、 全身に武器が存在するのだ。野生の怪獣とは思えないほどの能力の高さに、ルガノーガーは何者かが作り出した 怪獣だと言われることがある。 「アオ――――――――ウ!」 再度ルガノーガーの攻撃する番となる。肩の角から赤い稲妻を走らせる。その攻撃はゼロだけを狙っておらず、 辺り一面へ見境なく飛んでいく。もちろんルイズたちの方にも、だ。 『させるかッ!』 するとゼロは広大な面積の光のバリアー、ウルトラゼロディフェンサーを張り、自分のみならず ルイズたちのことも稲妻から守った。稲妻がやんだところで、すかさずゼロスラッガーを飛ばす。 「ジュワッ!」 ゼロスラッガーは見事角を切り落とした。これで厄介な稲妻攻撃はもう使えない。 「アオ――――――――ウ!」 『へッ! 来やがれ!』 怒り狂ったルガノーガーが三つの口にズラリと生えた牙を剥き出しにしながら、ゼロへ走っていく。 ゼロはそれを素手で迎え撃ち、肉弾戦での勝負となる。 「ドリャアッ!」 「アオ――――――――ウ!」 ルガノーガーの両手の牙を払いのけ、横拳を入れるゼロ。ルガノーガーは恐竜型らしく接近戦でも強い怪獣だが、 ゼロだってレオから授かった宇宙空手をマスターしている。力はあっても技のないルガノーガーの攻撃をさばくことは 簡単なことだった。 『おらおらおらぁッ!』 強烈なパンチを連続で叩き込んでどんどん押していく。だがその時、先端が針のように鋭くなっている ルガノーガーの尻尾が持ち上がり、素早くゼロの肩に突き刺さった! 『うぐッ!?』 「アオ――――――――ウ!」 ただ刺さっただけではない。尻尾からゼロのエネルギーが吸い取られていく! すぐにカラータイマーが 点滅を始め、ゼロは片膝をついた。 「グッ……セアァッ!」 しかしすぐにゼロスラッガーを片手に持ち、尻尾を切断してどうにか難を逃れた。一旦距離を取るも、 消耗したエネルギーは回復しない。 『ゼ、ゼロ! 大丈夫か!? 戦えるのか!?』 才人が焦って聞いてくると、ゼロは息を切らしながらもうなずく。 『当たり前だぜ! ……って言っても、これだけエネルギーを失ったら、強力な光線技を撃つのは難しいな……』 『それってまずいんじゃないのか!? あの怪獣はまだまだ余力あるのに!』 『心配するなって! 光線技が使えないのなら、武器を使うまでだ!』 とゼロが言うと、ウルティメイトブレスレットのランプ部分が強く光り、そこから赤と青に彩られた石突の槍が現れた! 『うおッ!? こんなすげぇの持ってたのか!』 『ウルトラゼロランスだ! 見てろよぉーッ! ぜりゃあああッ!』 ゼロはすぐにそのウルトラゼロランスを、力一杯に投擲する。すると槍はルガノーガーの胸部に命中し、 反射板となっている装甲を易々と貫通した! 「アオ――――――――ウ……!」 大ダメージを受けたルガノーガーはたちまち活力を失い、ダラリと腕を垂らした。だがまだ息はある。 『すっげぇ威力ッ!』 『へへッ! そしてこいつで、フィニッシュだぁーッ!』 ゼロはとどめとして、ゼロスラッガーを空中に固定すると、ふた振りとも回し蹴りで勢いをつけて飛ばした! 父親ウルトラセブンの大技、ウルトラノック戦法を応用した、ウルトラキック戦法である。 いつもよりも更に速く宙を切り裂いていったゼロスラッガーはルガノーガーの胴体を突き抜け、 仰向けに倒れさせると、その身体が大爆発を起こした。 「ジュワッ!」 ルガノーガーに勝利したゼロは、いつものように大空へと飛んでいった。 戦いをながめていたキュルケは、ゼロの勝利に感嘆してため息を吐いた。 「相変わらずすごい強さねぇ、ウルトラマンゼロ。あんなに恐ろしい怪獣まで、あっさりやっつけちゃうんだもん。 武器まで使うなんて、むしろずるいくらいだわ」 「色んなことが出来る……」 タバサも感心してつぶやいた直後に、林の中から才人がひょっこり顔を出した。 「おッ、いたいた! 何でキュルケとタバサまでいるんだ?」 「あーん、ダーリン、どこ行ってたのよぉ! いっつも心配ばっかりさせるんだからぁ!」 「キュルケ! すぐ引っ付こうとするんじゃないわよ! サイトは私の使い魔なの!」 才人がキュルケたちのいる理由を説明されてから、ラ・ロシェールへの移動を再開しようとするのだが、 ここでギーシュが渋面を作った。 「怪獣が倒されたのはいいんだが、困ったことが起きたよ。さっき吹っ飛ばされたせいで、 馬がダメになってしまったんだ。次の駅はまだ遠いのに、ぼくとサイトの足がなくなってしまったよ」 「あら、そんなこと、何も問題ないわ。シルフィードがいるじゃない。シルフィードなら グリフォンと並走も出来るし。ねッ、タバサ、いいわよね?」 「構わない」 キュルケの提案とタバサの許可により、才人とギーシュはここからシルフィードで向かうこととなった。 「ルイズ、タバサと連れてきた私にちゃんと感謝しなさいよね」 「何でわたし限定なのよ!」 相変わらずキュルケにからかわれるルイズの背後で、シルフィードを一瞥したワルドが小さく、 憎々しげに舌打ちした。 ……ルガノーガーはゼロの手によって撃破されたが、この戦いはルガノーガーを差し向けた者たちに 一部始終を監視され、同時にゼロの能力が分析されていた。 『ウルトラマンゼロ、予想以上の強さだ。まさかルガノーガーまで圧倒するとは……』 『しかも奴はこのハルケギニアで、まだ能力の全てを見せていない。他にも隠された力があるはずだ。 奴が浮遊大陸に来る前に、それを出し切らせなければ……』 角張った頭の影と丸い頭の影が話し合うと、それを受けて、細身の影が腕を上げた。 『ではもう一体、怪獣をぶつけるとしよう。次の襲撃場所は、空だ!』 ルガノーガーの襲撃後は、ルイズたち一行はすんなりとラ・ロシェールに到着した。 入り口で怪しい男たちがこちらに矢を飛ばしてきたりもしたが、空を飛んでいるこちら側の敵ではなかった。 ひっ捕らえた男たちは自らを物取りだと主張し、特に問題もないようだったので放置することにした。 しかし到着してから一つ問題が発生した。アルビオンに向かう船は、トリステインとアルビオンが 最も近づく明後日の朝、ハルケギニアの二つの月が重なる『スヴェル』の月夜の翌日にならないと出航しないという。 しかしこればかりはどうしようもないので、ラ・ロシェールの宿で二泊を過ごすことが決定された。 そしてひと晩過ごした後の、宿のギーシュとの相部屋で、才人は物思いに耽っていた。 そこに、鞘から少しだけ刀身を出したデルフリンガーが尋ねかけてくる。 「どうした相棒。悩み事かい?」 「別に、何でもねえよ」 「そうかあ? そんな風にゃ見えねえけどね」 デルフリンガーの言う通り、才人はワルドのことを、もっと言えばワルドと比べた自分のことを考え込んでいた。 ワルドがルイズに親しそうに接しているところを目にする度に、どうも不快な気分になる。 ルイズにベタベタするな、と言いたくなる。だが、向こうは仮にもルイズの婚約者で、自分は使い魔。 立場的にもそんなことは言えないし、仮に言ったところで、自分がワルドに勝っている部分など一つもない。 今の才人はウルトラマンゼロ。だがそうなったのは単なる偶然で、ゼロの力は断じて才人のものではない。 ゼロがどれだけ強くても、八面六臂の活躍をしても、それは才人自身の評価には何ら影響されないのだ。 才人個人は、異世界に放り出されたただの人。何の因果か『ガンダールヴ』という伝説の使い魔の力を手にしたが、 それはおおっぴらには宣伝できない。れっきとした軍人で貴族のワルドに、身分で敵うはずがなかった。 自分をワルドと比較して気を落としていると、扉がノックされた。ギーシュはまだ隣のベッドで グースカ寝ているので、しかたなく才人がドアを開けた。 そこに立っていたのは、ワルドその人であった。 「おはよう。使い魔くん」 「おはようございます。でも、出発は明日の朝でしょ? こんな朝早くにどうしたんですか」 自分を悩ませる相手が実際に目の前に現れたことで、より気分を害した才人がとげとげしく聞くと、 ワルドは反対ににっこり笑った。 「きみは伝説の使い魔『ガンダールヴ』なんだろう?」 「え?」 いきなりそのことを言い当てられ、才人はきょとんとした。するとワルドは、なぜか誤魔化すように、 首をかしげて言った。 「……その、あれだ。フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。さきほどルイズに聞いたが、 きみは異世界からやってきたそうじゃないか。おまけに伝説の使い魔『ガンダールヴ』だそうだね」 「はぁ」 「僕は歴史と、兵に興味があってね。あの『土くれ』を捕まえた『ガンダールヴ』の腕がどのぐらいのものだか、 知りたいんだ。ちょっと手合わせ願いたい」 「手合わせってつまり、殴りっこ?」 「そのとおり」 ワルドの挑戦に、才人は闘志を燃やした。ワルドはギーシュなんかよりもずっと強いようだが、 こっちだって『ガンダールヴ』の力がある。勝負にならない、なんてことはないはずだ。 『ガンダールヴ』の腕の冴えをルイズの婚約者に見せつけてやる、と才人は思った。 「どこでやるんですか?」 「この宿は昔、アルビオンからの侵攻に備えるための砦だったんだよ。中庭に練兵場があるんだ」 そして才人とワルドは、今はただの物置き場になっている練兵場に足を運んだ。 才人がデルフリンガーを引き抜いて戦闘態勢に入るが、それをワルドは左手で制した。 「どうした?」 「立ち会いには、それなりの作法というものがある。介添え人がいなくてはね」 「介添え人?」 「安心したまえ。もう、呼んである」 ワルドがそう言うと、物陰からルイズが現れた。ルイズは二人を見ると、はっとした顔になった。 「ワルド、来いって言うから来てみれば、何をする気なの?」 「彼の実力を、ちょっと試したくなってね」 「もう、そんなバカなことやめて。今は、そんなことしているときじゃないでしょう?」 「そうだね。でも、貴族というヤツはやっかいでね。強いか弱いか、それが気になるともう、 どうにもならなくなるのさ」 ワルドの説得が無理なようなので、ルイズは才人を見た。 「やめなさい。これは、命令よ?」 しかし才人は答えない。ただ、ワルドを見つめた。 「では、介添え人も来たことだし、始めるか」 ルイズの思いをよそに、決闘が始まる。ワルドは剣のような拵えの杖を引き抜き、前方に突き出した。 そして才人とワルドが激突する。だがその戦いは、当初の才人の予想とは裏腹に、終始ワルドが優勢だった。 才人の剣戟は、ワルドに容易くいなされていた。 「きみは確かに素早い。ただの平民とは思えない。さすがは伝説の使い魔だ」 ワルドには戦いながらしゃべる余裕まであった。才人の突きをかわしたところで、後頭部に杖の一撃を叩き込む。 「しかし、隙だらけだ。速いだけで、動きは素人だ。それでは本物のメイジには勝てない。 つまり、きみではルイズを守れない」 ワルドの突きが才人に襲い来る。才人はやっとの思いで突きを受け流していくが、それが一定のリズムと 動きを持っていることに気づくのはあまりに遅かった。 「相棒! いけねえ! 魔法がくるぜ!」 デルフリンガーが叫んだときには、空気のハンマーが才人を吹き飛ばした。才人は積み上げた樽に激突し、 その拍子にデルフリンガーを落とした。拾おうとするが、ワルドに踏みつけられ、杖を突きつけられた。 「勝負あり、だ」 勝敗が決し、ルイズがおそるおそる近づいてくる。 「わかったろうルイズ。彼ではきみを守れない」 「……だって、だってあなたはあの魔法衛士隊の隊長じゃない! 陛下を守る護衛隊。強くて当たり前じゃないの!」 「そうだよ。でも、アルビオンに行っても敵を選ぶつもりかい? 強力な敵に囲まれたとき、 きみはこう言うつもりかい? わたしたちは弱いです。だから、杖を収めてくださいって」 反論したルイズだが、ワルドの指摘に何も言えなくなった。せめて才人の額から流れる血をぬぐおうと ハンカチを取り出すが、それもワルドに止められる。 「行こう、ルイズ」 「でも……」 「とりあえず、一人にしといてやろう」 ルイズは躊躇ったが、ワルドに引っ張られて去っていった。 残された才人は、地面に膝をついたまま、じっと動かない。ルイズの前で負けたことが、 才人を激しく落ち込ませていた。 「気にすんな相棒。あいつは相当の使い手だよ。スクウェアクラスかもしらんね。負けても恥じゃねえ」 デルフリンガーが慰めるが、才人はそれでもしゃべらなかった。 「惚れてる女の前で負けたのは、そりゃあ悔しいだろうけど、あんまり落ち込むなよ。俺まで悲しくなるじゃねえか。 ところで相棒、さっきの戦いの中で、また何か思い出しそうになったんだが……うーん、なんだっけかな……。 なにせ、随分大昔のことだからな……」 話し続けるデルフリンガーを、才人は問答無用で鞘に納めた。 ウルトラマンゼロは無敵の戦士。どんな敵にも負けたことがない。それに対し、自分は一端の人間にも勝てない。 その事実が、泥だらけの才人をよりみじめな思いにさせた。 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1657.html
「おや、君達どこかにでかけるのかい?」 広場にやってきたギーシュが、シルフィードに乗ろうとする育郎達を見つけた。 「この娘の家に遊びに行くのよ」 竜の背にのるキュルケが、タバサを指差して答える。 「それなら明日にすればいいいいじゃないか?虚無の曜日なんだし」 その言葉にニヤリと笑うキュルケ。 「それがね…タバサの家に泊まって、次の日はヴァリエールの家に行くのよ!」 「…確か君たちの実家は、宿敵同士じゃなかったっけ?」 「だから……… い い ん じ ゃ な い の !」 「なにがいいのよ…あんたどんな神経してるの?」 シルフィードの傍らに立つルイズが、信じられないと言う目をキュルケに向ける。 「あら、いくらラ・ヴァリエール家でも、客をいきなりとって食べるような真似は しないでしょう?」 「当たり前じゃない。例え相手がツェルプストーでも…って誰が客なのよ!?」 「 わ た し 」 毎度のやりとりを始める二人に、肩をすくめるギーシュ。 「そういえば彼女は?姿が見えないけど、なにかあったのかい?」 育郎がいつもギーシュの隣にいるはずの、モンモランシーが居ない事に気付く。 「ああ、僕の使い魔が見当たらなくてね。手分けして探してるんだ」 「君の使い魔?」 「そう、僕の可愛いヴェルダンデ!そういえばイクローに紹介した事はなかったね? 今すぐに君に見せたいのはやまやまなんだが…そうだ!君たちも一緒に」 「時間がない」 ギーシュの言葉をタバサがさえぎる。 「泊りなんだから別にいいじゃないか…そんなに急ぐものでも」 「私の家はラグドリアン湖の近く」 ラグドリアン湖はガリアと国境を跨って広がっている。対して、ヴァリエール領は ゲルマニアとの国境にあり、ラグドリアン湖との距離は結構なものである。 おかげで、虚無の曜日に日帰りで用を済ます、というわけにはいかず、タバサの家に 泊る事になったのだ。 「…でもちょっとくらいなら」 「なにやってるのよギーシュ!最近使い魔が自分をかまってくれないって泣いてたから、 こうやって一緒に探してあげたっていうのに、私だけに探させるつもり!?」 広場で話し込むギーシュを見つけ、モンモランシーは顔を真っ赤にさせて詰め寄る。 「す、すまないモンモランシー。たまたま彼らを見つけたから、つい……… あ、そうだ愛しいモンモランシー!ヴェルダンデは見つかったかい?」 「いなかったわよ… これだけ探して見つからないんだから、どこかに潜ってるんじゃないの? だったら食事の時間まで待って、その時にでも」 「フッ、僕もそう考えたんだけど…食べたらすぐその場で潜っちゃうんだ…」 がっくりと肩を落とすギーシュ。 「なにか好物でも置いて、よって来るのを待てば?」 見かねて育郎がアイデアを出す。 ちなみこの時タバサは、『そんな奴ほっとけ』と目で訴えていたのだが、残念な事に 気付いてもらえなかった。 「うーん…好物か。ミミズは勝手に食べてるし…」 「そういやおめーの使い魔って何なんだ?ミミズとか、潜るとか…カエル?」 「それは私の使い魔よ」 デルフの言葉に、モンモランシーが腰に下げた袋からカエルを取り出し、手にのせる。 「カエルを持ち歩いてるのか!?」 「あたり前じゃない、私の使い魔なんだし」 「なにか変かいイクロー?」 「い、いや別に…ルイズはカエルが嫌いだから…」 実際のところは、女の子がカエルを持ち歩く事に驚いたのだが、それを説明するのは いろいろと面倒なのでそう答える。 ちなみにこの時タバサは竜から降り、育郎をツンツンつついて、出発をせかして いるのだが、軽いカルチャーショックを味わった育郎には気付いてもらえなかった。 「じゃ、二人のケンカが終る前に戻した方がいわね。ホラ、ロビン」 騒ぐルイズを横目に、袋の口を開いて使い魔に中に入るようにうながす。 「そもそも潜るのは水の中じゃなくて地面だよ。 なんてったって、僕の使い魔はジャイアントモールだからね!」 「モール…モグラかい?」 「相棒ジャイアントモール見た事あるか?始めて見たら笑っちまう程のでかさだぜ」 「そう!僕のヴェルダンデは、見た人間が思わず微笑んでしまう愛らしさなんだ!」 「それは一度見てみたいな…」 「ああ、君が帰ってくるまでにヴェルダンデともう一度仲を深めておくよ!」 「…その必要はないみたいよ」 「へ?」 モンモランシーが指差した先の地面がモコモコと盛り上がり、茶色の大きな生き物が 地面を突き破ってあらわれた。 「おお、ヴェルダンデ…ってあれ?」 膝をついてヴェルダンデを抱きしめようとするギーシュだったが、ヴェルダンデは その横をすり抜けて、モグモグと鼻をひくつかせながら育郎にすりよった。 「っと、よしよし…この大きさはすごいな。モグモグって鳴いてるし」 「だろ?でもこいつが愛らしいたぁ…この坊主もある意味てーしたもんだ」 「そうかな?結構可愛いじゃないか」 「マジか相棒!?だってでっかいモグラだぜ?」 「ヴェルダンデ!何故僕じゃなくイクローに!?」 三者三様のリアクションをとるなか、ヴェルダンデは変わらず、モグモグいいながら 育郎に自分の鼻をこすりつけている。 ちなみにこの時タバサは、育郎の服を引っ張って『とっとと行こう』とアピールして いるのだが、ヴェルダンデが盛大にじゃれ付いているため、育郎は気づかなかった。 「ひょっとして…この子の好きなものでも持ってるんじゃないの?」 「…ミミズをかい?」 モンモランシーの言葉に、ギーシュが怪訝な顔をする。 「そうじゃなくて、宝石とか貴重な鉱石とか…貴方の使い魔は、そういう物が好きで 自分の為に探してくれるって、この前自慢してたじゃない」 「そんなのイクローがもってるわけ…もってないよね?」 二人の視線が育郎に向けられる。 「あ、ああ…そんな、宝石なんて高価なもの」 もってます 先日モット伯との一件で、育郎は宝石を手に入れている。 もしそんな物を持っていると知られたら、当然何処から手に入れたかを聞かれる だろう。しかしモット伯との事を話すわけには行かない。自分だけならまだしも、 ルイズやシエスタにまで迷惑をかける事になりかねないからだ。 だからといって『拾った』等と言うには、あまりに高価な代物である。 「ああ、そりゃ多分俺だ」 どうしたものかと困っている育郎に、デルフが助け舟をだした。 「君が?とてもそうには見えないけど」 「あ、でも確かに背中の剣に手を伸ばしてるわよ」 幸運というべきか、育郎はミス・ロングビルからもらった宝石を、小さな袋に入れ、 デルフの鞘に目立たないようにくくり付けていたのだ。なにせ育郎は使い魔の身、 ルイズの部屋に住んではいるが、自分用の家具など持たない身である。 そんなものをしまう場所など存在しないのだ。 「おめーらみたいな若造にはわかんなくても、こいつにゃ俺の凄さが分かるんだよ。 よかったな坊主、良い使い魔をもててよ!」 「うーん、ひょっとして微妙な錆び具合が珍しいのかな?」 「おめーな…」 ぐりぐり 「…どうしたんだい、タバサ?」 「早く出発を」 「ああ、ごめんごめん…怒ったかい?」 「全然」 「…本当に?」 「本当に」 「………」 頭に杖を押し付ける時に込めていた力を考えると、とてもそうは思えなかったが、 むし返すのもどうかと思い、黙っている育郎であった。
https://w.atwiki.jp/dra-gon/pages/92.html
タイロン・ウッズ(44) タイロン・ウッズ(Tyrone Woods, 1969年8月19日 - )は中日ドラゴンズに所属するプロ野球選手。ポジションは内野手。右投げ右打ち。背番号は44。 正式氏名は「ウィリアム・タイロン・ウッズ」(William Tyrone Woods)といい、スコアボードの選手名ボードでは「T・ウッズ」と表記される。アメリカ合衆国フロリダ州出身。2007年の推定年俸は約6億円。 略歴 * モントリオール・エクスポズ * ボルティモア・オリオールズ * ボストン・レッドソックス * 斗山ベアーズ(1998年~2002年) * 横浜ベイスターズ(2003年~2004年) * 中日ドラゴンズ(2005年)~ タイトル * 本塁打王(2003、2004、2006) * 打点王(2006) * ベストナイン(2004、2006) 引用元Wikipedia
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9115.html
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第三十六話「怪しい職人」 ロボット怪獣ビルガモ 異次元宇宙人イカルス星人 四次元ロボ獣メカギラス ロボ怪獣メガザウラ 侵略変形メカ ヘルズキング 登場 トリスタニアの住宅街。怪獣たちの襲撃や宇宙人の攻撃、更には爆弾事件により街の各地が 見るも無残に破壊されたが、幸いなことにゴルドンから採取された黄金が豊富にあり、 その一部を復興資金に充てることで、再建が急ピッチで進められていた。ただ、職人の手が トリステイン国だけでは全く足りなかったので、国外から職人を大勢招いての再建となっている。 そしてその日々の中で、住宅街に暮らす少年が寝室から、隣の復興現場に建てられた仮設住宅を 長いこと観察していた。彼は怪獣の脅威からウルトラマンゼロに救われて命は拾ったのだが、 足を骨折して自宅で療養している。しかしその中で、仮設住宅の職人が不審な行動を見せていることに 気づいたのだ。 彼の視線の先の、仮設住宅内の職人の影は、長時間座ったままであった。 (あの男、何をしてるんだろう? あそこに座ったまま、もう24時間になる。いつ食事をするんだろう? 僕が眠ってる間に眠り、食事をしたんだろうか? いや、僕は何度も目が覚めた。あの男はずっと 座ったきりだ。何をしているんだろう……。何か作ってるぞ。何を作ってるんだ?) 少年は職人の手元にあるものをよく観察しようと身を乗り出したが、職人のいるところは薄暗く、 彼の視力では何なのか確認することが出来なかった。 職人の手元では、怪しい発光体が規則的な点滅を繰り返していた。 ウェザリー主導による演劇から数日後。侵略者たちの起こす連続爆発事件の調査を続行した ルイズたちだったが、結局成果はなし。そのため仕方なく、学院に帰還することになった。 だがルイズと才人は、アンリエッタからの招集により、すぐにまた王宮へ向かうことになった。 何でも、火急の用事なのだという。もしや、連続爆発事件に何か進展があったのか。ルイズと才人は はやる気持ちを抑えて、王宮のアンリエッタの下へと駆けつけた……。 「皆さん、これをご覧下さい」 アンリエッタは王宮の会議室で、ルイズや才人、他多くの軍人に見えるように、テーブルに 一枚の大きな地図を広げた。 王宮に到着したルイズと才人はすぐに、大勢の将校が集められた会議室に通された。 二人が会議に混ぜられるや否や、アンリエッタは爆破事件についての会議を開始した。 「これはこの王宮の所在地、トリスタニアの地図です。知っての通り、現在トリスタニアでは 侵略者による爆破事件が相次いでいます。しかし、現場はほとんどが戦略上の価値が全くない ところばかり。実に不可解な行動です」 「相手はどこから現れたかもよく分からん連中。そんなのの考えることですから、我々では 予想もつかないようなものなのではないでしょうか?」 一人の将校がお手上げだと言わんばかりにぼやいたが、アンリエッタは首を横に振る。 「安易に決めつけるのはいけません。わたくしは敵の意図を探るべく、密かに街に降りて 調査をしていました」 今の言葉で、才人は劇場にアンリエッタが現れた理由を悟った。彼女もまた、ルイズたちだけに 任せるのではなく、自ら独自調査を進めていたのだ。 「その結果、爆破事件の理由について、一つの仮説が出来上がりました。まずは、今までに 起きた事件の現場を地図に記します」 皆の視線を地図に戻すアンリエッタ。 「最初にここ、次にここ……。皆さん、何かに気づきませんか?」 全ての現場に相当する部分を赤色で塗り潰すと、皆に尋ねかける。ルイズが一番に察した。 「現場の全てが……王宮から同じ程度離れた場所ですね」 ルイズが今言った通り、事件現場は全てが、王宮から等間隔の地点で発生していたのが、 地図に印すことで判明した。アンリエッタはうなずく。 「その通りです。しかし、破壊された場所はこれで全てではありません。怪獣やウチュウ人自らが 蹂躙した場所も、ここに描き込むと……」 先に現れたアボラス、バニラ、グランゴン、ラゴラスの四大怪獣やマグマ星人たち宇宙人連合の者に 破壊された場所にも色がつけられると、全員が驚愕した。 「壊されたところが、この城を取り囲んでる!」 才人の叫びに首肯するアンリエッタ。 「そうです。爆破事件は、街の破壊された箇所を繋ぐようにして起きていたのです。ただの 偶然とは思えません」 全ての街の壊された部分が赤く塗られると、王宮が360度、赤色で囲まれていることが明らかになった。 だがこれに関して、ルイズが疑問を上げる。 「偶然ではないとしたら、一体……?」 これだけではまだ、宇宙人連合が何のためにそんなことをしたのかが不明だ。それを尋ねると、 アンリエッタは話を変えた。 「今回の爆破事件の現場を修復するに当たり、この国の職人たちだけでは人手が足りません。 故に国外の者も多く呼び入れられています。わたくしが確かめたところによると、その国外の 職人たちは非常に仕事が早く、我が国の者をはるかに上回る腕前なので、今やほとんどの場所の 修復を担当しているとか」 それだけ聞くと良いことのように思えるが、アンリエッタは眉間を寄せる。 「しかしその者たちは全員、素性が完全に不明で、現地の者と親交を全く取らないとのことです。 更に、修復の合間に何やら不審な動きを見せているという話も何人もの人の口から聞きました」 アンリエッタの話した内容で、ルイズが顔を青ざめた。 「それってつまり、その職人たちは、ウチュウ人たちの送ってきた工作員ということでしょうか……!?」 「その可能性は十分にあります。最初に都を破壊し、それを直す職人を装ってトリスタニアに 堂々と侵入する作戦。それが、爆破事件の真相なのでは……。職人を装えば、何らかの危険物を 組み立てていても、家屋の修繕に見せかけてごまかすことも出来るでしょう」 「馬鹿な! ありえませんぞ!」 将校の一人が、信じられないというより認めたくないという様子で叫んだ。 だが、それを否定するかのように、直後に激しい揺れと轟音が会議室を襲った。 「きゃあッ!?」 「な、何事だ!?」 ルイズらが悲鳴を上げると、衛兵が会議室に駆け込んできて、泡を食って叫んだ。 「ほ、報告します! 先般の爆破事件のあった現場に建てられた家屋が崩壊し……金色の、 奇怪な金属製の建造物が出現しました!」 「何ですって!?」 耳を疑うばかりの内容に、アンリエッタやルイズたち、将校らは我先にと廊下に飛び出して、 窓から外の光景を確認した。 果たして、衛兵の報告通りの光景がそこにあった。トリスタニアの街並みの真ん中に、 正面の中央部分に、先に行くほど細くなっている円筒を張りつけたような窓のないビルらしき 物体がそそり立っていた。明らかに中世風のトリスタニアの風景に似つかわしくない高層建造物だ。 しかもその建造物に、どこからか飛んできた棒状のロケットと目玉のような円盤がジョイントした。 そして建造物が火を噴いて浮き上がると、その下に二本の巨大な鋼鉄の柱が入り込み、それとも結合して 柱を脚部に変えた。 全ての合体手順が済むと、奇怪な建造物は黄金色の巨大ロボットへと姿を変えた。ルイズが 声を張り上げる。 「あの合体の方法……タルブ村で見た、ウチュウ人の巨大ゴーレムに似てるわ!」 ゼロはロボットの正体を知っていた。 『あいつはビルガモ! 完成まで建築物に成り済ます、破壊活動用ロボット兵器だ! あれをトリスタニアに持ち込む計画だったって訳か……!』 これが、宇宙人連合の恐るべき作戦であった。卑劣極まるロボット怪獣ビルガモ作戦。 ビルガモは、トリスタニアの街の全滅、王宮破壊、トリステインの全国民と、ウルトラマンゼロの 壊滅の使命を帯びた、悪魔の使者であったのだ。 ビルガモは頭頂部のアンテナから破壊光波を発射し、足元の家屋を複数ひとまとめに爆破した。 街はたちまち市民たちの悲鳴に包まれる。 「何てこと! 直ちに魔法衛士隊を迎撃に出すのです! どうにか被害を抑えて!」 アンリエッタが急いで命令を下すが、衛兵が冷や汗を垂らしながら返した。 「それが、あまりに突然で前兆のないことでしたので、まだ招集も出来ておりません!」 「そんな!?」 「非常事態は、これだけではありません!」 衛兵はもう一つ、悪い知らせをもたらす。 「ゴーレム出現に前後して、レコン・キスタの空中艦隊がトリステインを目指して動き始めたと、 偵察隊からの報告が!」 「何だと! レコン・キスタめ! 先日の大敗をもう忘れたか!」 将校の一人が憎々しげにうめいた。 「現在の位置から推測するに、艦隊がトリステインの領空に入るまで、二日と少々という 結果が出ています! そちらも今から対処せねば、迎撃が間に合わなくなり、領土に侵入されます!」 「何てこった……!」 動揺して舌打ちする才人。空中艦隊にトリステインに侵入されたら、シエスタの故郷の タルブ村がまたも焼かれてしまう。アンリエッタも二つの脅威に同時に迫られ、表情を歪ませた。 「……仕方ありません。こちらの空中艦隊をラ・ロシェールに配備、残る部隊は全てゴーレムの 迎撃と住民の避難誘導を! この二つを同時に進行させるのです! 急いで!」 「はッ!」 命令を受けた将校たちは慌ただしく会議室前から散っていった。 「アニエス、あなたも銃士隊を率いて、トリスタニアの部隊の応援に!」 「はッ!」 アンリエッタは側近のアニエスも送り出した。その後で、ルイズがアンリエッタに呼びかける。 「姫さま、わたしたちにもご命令を!」 振り返ったアンリエッタは、彼女と才人には次の命令を出す。 「あのゴーレムも、通常手段では歯が立たないような強敵でしょう。ルイズには最終手段として、 『虚無』の魔法でゴーレムを破壊する任を与えます。使い魔さんはルイズを守って下さい」 「かしこまりました! すぐに現場に赴きます。わたしの『爆発』に掛かれば、あんな鉄人形なんて……!」 血気にはやるルイズだが、アンリエッタにそれを押し留められる。 「お待ちなさい。これだけの前準備を掛けた作戦です。敵戦力が、今いるだけではない恐れが 十二分にあります。そのため、最終手段と申しました。本当に後がないほどの状況になるまで、 『虚無』を使用してはなりません」 「そ、そうですか。申し訳ございません。早計でした」 過ちを認めて謝るルイズ。『虚無』の魔法は威力が絶大な分消耗がひどく、連発が出来ないことは アンリエッタも把握していた。 「分かってもらえたのなら、早く街へ。この王宮も安全とはいえません」 「承知しました!」 アンリエッタに促されて、ルイズと才人はその場を離れる。二人きりになったところで、 才人がルイズに首を向けた。 「ルイズ、気張る必要はないぜ。俺たちには、ゼロがついてるじゃないか」 『ああそうだ! ビルガモの一体や二体、この俺が侵略者のたくらみごと粉砕してやるぜ!』 才人とゼロの呼びかけにうなずき返すルイズ。 「そうだったわね。ゼロ、お願い! トリスタニアの人々を守って!」 『もちろんだ! 行くぜ才人!』 「ああ! デュワッ!」 才人は即座にウルトラゼロアイを装着した。彼の身体が青と赤の光に変わり、王宮を飛び出していった。 ビルガモはトリステイン軍の抵抗をものともせず、破壊光波を放ち続けて街を火の海に変えていた。 その破壊の勢いは怒濤の如くで、火の手はビルガモの周囲一面を丸々包んでいる。 その暴威を阻止し、人々の命を救う使者が今、ビルガモの面前に降り立つ。ウルトラマンゼロが 炎の中に立ったのだ。 「あッ! ウルトラマンゼロだ!」 火に追われて避難している人々は、ゼロの姿を目にすると、絶望の表情が一瞬に希望の顔つきに変化した。 ゼロはそれに応えるために、果敢にビルガモに向かっていく。ビルガモもまた、攻撃の矛先を街から 最大の障害に切り替えて、ガコンガコンと駆動音を鳴り響かせながら突進していった。 そして激突する両者。その結果は、ゼロが弾き飛ばされるという形になった。 『ぐッ! 重い……!』 ビルガモは元々、宇宙有数の科学力を持つバルタン星人が設計したロボット。その性能は、 あのキングジョーにも匹敵するほどと言われる。ロボット特有の超重量を全て乗せた突進攻撃の威力は、 ゼロを易々と押し返すほどであった。 そしてビルガモはよろめいたゼロに、破壊光波とボディ中央の発光部、腕の先端からの フラッシュ光線をひたすら浴びせ出した。雨あられの攻撃による爆発が、ゼロを呑み込んでいく。 『うおおぉぉぉッ!』 絶え間ない光線の連射に、ゼロは瞬く間に追い詰められる。その火力は、ゼロの脚に火を点けるほど。 ゼロは側転することで脚の炎を振り払った。 『はぁ、はぁ……くそッ、あんまりなめるんじゃねぇッ!』 炎と熱に炙られて早くも息切れするゼロだが、反対に思考は冷静になり、逆転のチャンスを探る。 そしてビルガモのアンテナから破壊光波が発射される寸前に狙いをつけた。 『今だぁッ!』 破壊光波の軌道を読み、その上にウルティメイトブレスレットを乗せる。するとブレスレットが 光波を反射し、ビルガモ自身のボディに命中した。 発光部に当たり、ビルガモは自分が炎に包まれた。バタバタ右往左往している隙をゼロはもちろん逃さない。 素早くストロングコロナゼロに変身し、ビルガモをがっしりと掴んだ。 『うおりゃあああぁぁぁぁッ!』 ストロングコロナゼロはビルガモを軽々と持ち上げ、地面に投げつけた。背部から叩きつけられた ビルガモがフラフラ起き上がっている間に、ゼロはゼロスラッガー投擲の態勢を取る。 「シェアッ!」 ふた振りの宇宙ブーメランが宙を切り裂いて飛び、ビルガモの両腕も接合部から切断した。 ビルガモは強固なボディを持つが、関節部も頑丈とはいかなかったようだ。 『これでフィニッシュだぁッ!』 腕を失いよろめいているビルガモに、ゼロは必殺のワイドゼロショットをお見舞いした。 発光部に食らったビルガモはその部分から爆発を起こし、仰向けに倒れて完全に動かなくなった。 強敵相手でも勢いに乗ったままあっと言う間に勝利したゼロ。が、彼の勘は、これで戦いが 終わりとは告げていなかった。修復現場の仮設住宅の一つに目をつけると、指を突きつけて叫ぶ。 『ビルガモを操作してた電波は、そこから出てるな! 姿を現しな、侵略者ッ!』 と叫ぶと、仮設住宅から白い煙が噴き上がり、不気味な笑い声が沸き起こる。 『イカカカカカ! さすがはウルトラマンゼロ。よく我輩がここにいると分かったじゃなイカ!』 白い煙の中から現れたのは、灰色の肌で耳がやたらと大きい魚面の巨大宇宙人だった。 首の周りには髪と髭が一体化したかのような黒い毛が肩と胸に掛けて茂っており、何故か両手を 顔の位置まで高く挙げている。侵略者のはずだが、どことなくコミカルな印象すら受ける容姿だ。 『どうも。我輩、ビルガモ作戦の責任者のイカルス星人です』 侵略者イカルス星人は、実際とぼけているような口調で名乗った。ゼロは相手に人差し指を突きつける。 『イカルス星人! お前らの作戦は失敗だ! とっとと宇宙に帰りなッ!』 そう言いつけると、イカルス星人は突然哄笑を上げた。 『イカカカカカ! イカカカカカ! イカカカカカカカカカッ!! お腹痛い』 『何がおかしい!?』 ゼロが問い返すと、イカルス星人は笑いを止め、告げる。 『まだ勝った気になるのは早いんじゃなイカぁ? 勝負はまだ一回の表! 逆転こそ我が命! ビルガモは前座。本番はここからじゃなイカ!』 『何だと!』 イカルス星人の宣言の直後に、街に次々と異変が発生した。 「キィ――――――!」 ゼロたちがいる東地区から離れた北地区に、何もない虚空からぬっと、恐竜型怪獣をそのまま 機械にしたかのようなロボット怪獣が出現した。バム星人製の異次元移動機能のあるロボット怪獣、 メカギラスだ。 「ギャアアァアアアアァ!」 西地区からは、ビルガモと同じように仮設住宅を破壊して、怪鳥型ロボットが発進した。 顔のパーツが一切なく、首は三連ビーム砲となっている。暗黒星人バビラーの主力兵器、 メガザウラである。 「ゴオオオオオオオオ!」 南地区からは青いテトラポッド型の円盤が現れたかと思いきや、すぐに無数の破片に分裂し、 それらが再構築して人型巨大ロボットとなった。ベリル星人の侵略用の戦闘メカ、ヘルズキング。 以上の三体のロボット怪獣が、トリスタニアの街中に出現した。 『これだけのロボットを仕込んでやがったのか……!』 さすがのゼロも一瞬戦慄したが、ビルガモは既に倒したので、相手の頭数は四。ウルティメイトフォースゼロ 全員を招集すれば、決して手に負えない状況ではない。 『それに、結局はお前を倒せばそれでいいはずだぜ!』 司令官はイカルス星人。ゼロは狙いをイカルス星人から外さずに攻撃を仕掛けようとするが、 イカルス星人はまたも不気味に笑う。 『イカカカカカ! そう焦るな。我輩、お前と直接戦うなんて、ひと言も言ってないじゃなイカ』 『何だと? まさか、まだロボ怪獣を残してるのか!?』 どうやら、敵戦力はこれでも終わりではないようだ。しかも、イカルス星人は次のことを言い放つ。 『それも、これから出すのが本命なのだ! 出でよぉ~!』 イカルス星人の呼び声によって、大空の彼方から、ヘルズキングのように人型のロボットが ゼロの前へと降りてくる。そのロボについて、イカルス星人が説明する。 『ウルトラマンゼロぉ! あのロボットは、お前を倒すのに実にふさわしい相手じゃなイカ! 何しろアレは、正真正銘、地球人の造ったロボットなのだからな!』 『何ぃ!? 地球製の……ロボット!?』 ゼロは驚いて、新たに出現したロボットを見上げる。 人型の機体は、モザイクのような模様に覆われている。左腕にはガトリングガン、右腕には ビーム砲とシザーアームが備えつけられている。胸部の中心には蓋があり、何をその下に 隠しているのかは不明だが、物々しい雰囲気を放っている。顔面は液晶パネルのようになっていて、 ピピピピと電子音を鳴らしながら放射状に並ぶ赤い線を光らせている。 ゼロはこのようなロボットの存在を、ダイナから聞いていた。彼が忘れることの出来ない敵の一つ。 侵略者の計略により、よりによって彼の故郷のネオフロンティアスペースの地球人類が生み出してしまった 強力無比の無人ロボット兵器。今上空から降りてくるロボットは、その兵器に特徴が一致していた。 『まさか、あれが……!』 ゼロに代わって、イカルス星人がその名を唱えた。 『電脳魔人、デスフェイサー! お前はウルトラ戦士が愛した地球人の造った兵器の手で、 あの世に行くのだぁ~!』 ネオフロンティアスペースの負の遺産、デスフェイサーが今、ゼロへの最大最強の刺客として トリステインの地に蘇った。 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔
https://w.atwiki.jp/puzzledragons/pages/42.html
このwikiは2ちゃんねるのスレから派生したものです。 フレンド募集、プレゼント交換交渉は本スレで行わないでください。募集スレやフレンドコード交換ページへどうぞ。 現行スレ 【パズドラ】パズル&ドラゴンズ Combo11 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330675445/ 過去ログ 【Puzzle】パズルドラゴンズ【Dragons】 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1329753676/ 【iphone】パズルドラゴンズ゙★2【パズドラ】 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1329978508/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo2 (実質3) http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330058128/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo4 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330171865/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo5 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330257884/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo6 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330354037/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo7 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330427983/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo7 (重複のため実質8スレ目) http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330429816/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo8 (実質9) http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330505547/ 【パズドラ】パズル ドラゴンズ Combo10 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1330605619/ テンプレ パズルで大冒険! このゲームはモンスターと一緒にパズルの力で冒険するゲームです。 世界中のダンジョンを冒険し、伝説のドラゴンを見つけ出そう! パズル&ドラゴンズ http //itunes.apple.com/jp/app/pazuru-doragonzu/id493470467?mt=8 公式 GungHo Online Entertainment, Inc. http //www.gungho.jp/pad/ Wiki http //www18.atwiki.jp/pazdra/ 公式動画 http //www.youtube.com/watch?v=z4AdHFqVs58 ←PV http //www.youtube.com/watch?v=MtecdmzkvuM ←コンボ見本 ■進化条件や出現場所など、質問があるときはまず上記wikiやそれまでのレスを読んでから。 wikiは有志による編集で日々内容が充実してきており、だいたいの疑問は解決します。 また、wiki内に[[ゲーム内ヘルプ]]のページもあります。 ■フレンド募集、プレゼントの送り合いの募集、それにともなう話題はこのスレでは禁止です。 上記wikiの「フレンドコード交換」もしくは外部板(したらば)の下記板でしてください。 http //jbbs.livedoor.jp/netgame/10365/ ■次スレは 950が「宣言してから」立ててください。 950が「宣言しなかった」時は 960以降、立てられる人が立ててください。 前スレ ★★★「前スレのタイトルとURL」を入れてください★★★
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/364.html
トリステイン魔法学院の食堂は、学園の敷地内で一番背の高い、真ん中の本塔の中にあった。 「うっそォ……」 並大抵の出来事には動じないだけの経験をしてきたつもりの徐倫だったが、同じ広大な食堂でも刑務所の物とは全く違う内容に思わず呆気に取られていた。 幾人もの囚人がひしめき合う狭苦しさなど、ダンスホールのようなこの食堂には影も無く、態度のデカイ看守の代わりにメイド服姿の給仕が慎ましく貴族の食事を用意している。 ピカピカに磨かれた長テーブルの上には、徐倫のように粗末な穴倉飯を経験した事のない一般庶民でも十分感動出来てしまうほど豪勢な『朝食』が並んでいた。 "Oh, my GOD!!" 徐倫は思わずこの世界の不条理を嘆いた。 現代社会には有り得ない、分かりやすい身分制度の上下がこの食事一つに表されている。 「なんつー露骨な社会的格差ッ! あのメイドとあんたらが同じもの食ってるワケないわよね?」 「当然でしょ。ここの奉公人は皆平民よ。貴族と同じ物が食べられるわけないじゃない」 本当に微塵の疑いも無く言い切るルイズの言葉に、徐倫は眩暈がした。薄々感じていたが、この世界の社会は元の世界の中世時代に匹敵する。 もう自分の常識が通じる世界ではないのだと痛感した徐倫は、頭を抱えながらもルイズの促すまま彼女の席を引いて座らせた。 「……しかし、スゴイ料理ね」 ルイズに倣うように隣へ座る。 この世界の社会形態に当初は驚きもしたが、いざ食卓に着くと、別の感動が徐倫の中に湧き上がってきた。 言うまでも無く、一般的な庶民層出身の徐倫が食べた事はもちろん、見た事も無い豪勢な料理が視界一杯に並んでいる様はまさに圧巻だった。 「いや、ホントにスゴイわァ……」 呆けながら、無意識に顔はにやけてしまう。 目の前のでかい鳥のローストが徐倫を威圧し、同時に昨日から何も入れていない胃袋が強烈な空腹を訴えてきた。 空腹はもちろん、刑務所の粗末な食事に慣れていたこの体は、きっとテーブルの上のどの料理を受け入れても大いに満足する事だろう。 久方ぶりに『美味しいものを食べられる』という年相応の喜びが徐倫を子供のようにはしゃがせる。 「食べ物で釣られるなんて気に入らないけどさァ、朝からこんな豪勢な物食べられるんなら、あんたの使い魔も悪くないかもねェ~! ええおい! お嬢様ッ!」 既にナイフとフォークを握ってうずうずしている徐倫の肩を、ルイズがぽんぽんと叩く。不機嫌そうな視線が睨んでいた。 「え、何? ああ、はしゃぎすぎた? そうね、貴族の飯なんだから貴族らしくしないとねェ~!」 ルイズは無言で床を指差した。そこに皿が一枚置いてある。 「……皿ね」 「そうね」 「なんか貧しいものが入ってるみたいだけど」 「あのね、ホントは使い魔は、外。あんたはわたしの特別な計らいで、床」 徐倫は理解した。理解して、キレた。 「テメェー、ふざけんなァァーッ!! あたしは犬かいッ!? そーいう扱いはすんなって言ったでしょーがッ!」 「じゃあ、他の使い魔と一緒に馬小屋みたいな場所で食べる? ここに呼んだだけ、わたしはあんたを人間扱いしてんのよ!」 「奴隷扱いの間違いじゃないのォ!? せめて、そこのテーブルに着くくらいは許しないさいよ!」 「このテーブルは貴族専用よ! いい? あんたには自分の立場を理解してもらいたいの、あんたはわたしの『使い魔』としてここにいるのよっ」 「~~~……ッ!」 これ以上の言い合いが不毛であると察した徐倫は、歯を食い縛って口から出かかった罵詈雑言を飲み込んだ。 足元の皿には申し訳程度に小さな肉が浮いたスープと、その端っこに硬そうなパンが二個置いてある。直にではなく、ナプキンを敷いた上に、ちゃんとスプーンが置いてある辺り、確かに最低限人間扱いはされているようだった。 もちろん、それで気が収まるわけではないが、とりあえず徐倫は怒りの矛先を治めて床に腰を降ろした。 これが、本当に犬のようにただ皿が置かれているだけだったのなら、例えこの場にいる貴族(メイジ)全員を相手にする事になったとしてもルイズをぶん殴って大暴れした事だろう。 だが……ここは堪えた。まあいい。まだ、許容範囲内だ。ルイズへの負の感情は殺意にまで上昇したが。 自暴自棄になってはいけない。自分には『やるべき目的』があるッ! それは、この『魔法に関わる場所』に居付き、『元の世界に戻る方法を探す』という目的だッ!! 『不可能』と断言された現実を覆せる『道理を超えた方法』をッ!! 並大抵の事ではないのは理解している。だからこそ、この場所であってはならないのは―――『精神力』の消耗だ。 くだらないストレス、それに伴う『体力』へのダメージ! くだらない『消耗』があってはならない! かつて、徐倫は自分が果たすべき目的の為に地獄のような『厳正懲罰隔離房』の生活を耐え忍んだ時があった。汚物の臭いが漂う中で、虫の混じったパンを食った。 それに比べれば、こんな状況など『どうという事』無い。 『偉大なる始祖ブリミルの女王陸下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことを感謝いたします―――』 テーブルに整然と座り並んだ貴族達が厳かに祈りを捧げる中、徐倫は意に介さずスープを啜った。 何が『ささやかな糧』だ。お前らの食事が『ささやか』ならば、こっちの食事は塵か豆粒みたいなモンだろう。 徐倫はこの国の名前などもう忘れたが、いずれここは革命で没落して歴史の教科書に載るだろう、と硬いパンを齧りながら思った。 質素ながらも、スープの味は刑務所で味わった文字通り臭い飯より何倍も美味しかった。 ただそれだけが、徐倫の中の苛立ちを僅かに解消してくれていた。 『ささやかな』朝食が終わり、次はいよいよ授業の時間らしかった。 徐倫にとっては待ち望んでいた時間だ。何はなくとも、まずはこの世界で主流となる『魔法』について知識を蓄えなければならない。 ルイズの『召喚の魔法』によってこの世界に呼ばれた以上、戻る為には同じ魔法の力が必要不可欠な筈なのだ。 徐倫を伴ったルイズが教室に入ると、先に来ていた生徒達がクスクスと笑い始めた。 徐倫に向けられた、完全な嘲笑である。 ルイズはその笑い声に顔を顰めて反応したが、もちろん徐倫は無視した。 ただ、他の生徒が連れる使い魔にだけ注意を払っていた。いずれも見た事の無い生物ばかりだが、それぞれをスタンドとして対応するぐらいの配慮は感じていた。どんな力があるのか全く未知数なのだ。 徐倫が適当な席に座ると、ルイズが睨んだ。 「……ここも貴族専用なワケ?」 「そう」 徐倫は何も言わず、ルイズの席の隣の床に腰を降ろした。 ルイズは文句を言わない徐倫の様子に首を傾げていたが、やがて教師のシュヴルーズが入室すると、そちらに集中した。 「皆さん、春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。 このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 ルイズは俯いた。 やましい事はないのに後ろめたさを感じている表情だ。使い魔でありながら人間である自分が原因だと、徐倫は察したが、唇を噛み締めたルイズの横顔を一瞥する以外特にリアクションは取らなかった。 「おやおや。変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」 シュヴルーズが、徐倫を見てとぼけた声で言うと、教室中がどっと笑いに包まれた。 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 誰かの嘲る声が聞こえる。徐倫はもちろん気にしない。特に、これはルイズに向けられた嘲笑だ。 しかし、別段ルイズの事を想ってではないが……徐倫は苛立っていた。教壇の善人そうなババアは、悪意の有無はともかく、明確な意図を持ってルイズの失敗を話題に持ち上げた。 授業の流れを和やかにする為か何なのか知らないが、しかしこちらを『餌』として扱ったのは確かだ。 人の良さそうな顔をしているだけに、それが余計に気に入らない。 徐倫はいきり立つルイズの肩を抑えると、彼女の代わりに立ち上がり、シュヴルーズに向けて右腕を掲げ、中指を立てて微笑んだ。 「はじめまして、よろしくお願いします」 「え……ええ。よろしくね、使い魔さん。マリコルヌ、貴方もお止めなさい」 徐倫の出した右手のサインが一体どういう意味を持つのか分からないシュヴルーズは曖昧に笑って返していた。 場が治まったところで、怒りの矛先を見失ったルイズが憮然とした表情で尋ねてくる。 「ねえ、今の右手の形って、一体どういう意味なの?」 「あたしの世界の挨拶」 徐倫は何食わぬ顔で答えた。 ルイズは自分の右手の中指を立てた『Fuck You』のサインを見ながら首を傾げている。 もし、この『異世界の挨拶』がマヌケにも流行るような事があったら、その時は大笑いしながら本当の意味を教えてやろう、と徐倫は密かに笑いを堪えていた。 僅かなトラブルの後、授業は何事も無く進んだ。 この学院でも授業は春から始まるものらしく、授業内容は魔法に関する基礎的なものから始まっており、魔法初心者の徐倫にも辛うじて理解出来るものだった。 傍らのルイズからも補足を聞き出しつつ、魔法における基礎的な『四大系統』を理解していく。 『土』『火』『水』『風』の四種類ある魔法系統。ついでに失われた系統である『虚無』 更に、その系統を足す事によってメイジとしてのレベルは変わってくるらしい。並行使用可能な系統数に応じて 『ドット』『ライン』『トライアングル』『スクウェア』と上位に階級が付けられる。 そのレベルでの可能な戦闘力や能力の範疇までは分からなかったが、少なくとも『トライアングル』のシュヴルーズは単なる石ころを真鍮に変えて見せた。 ……やはりレベルを計る材料としては、曖昧すぎて足りない。 分かるような分からないような、実感の無い異世界の知識に頭を掻いていると、徐倫はふと疑問を抱いた。 「……ルイズ、あんたは幾つ系統を足せるの?」 徐倫にとって最も身近で協力も仰ぎやすいルイズのメイジとしての実力を把握しておこうという考えで口にした疑問だったが、ルイズはその問いに黙り込んでしまった。 ひょっとして、成績は悪い方なのか―――? 少しばかり失望する徐倫は、しかしすぐにその考えを改める事になる。更に悪い方向へ。 「ミス・ヴァリエール! 授業を聞いていましたか? お喋りするほど余裕があるのなら、この『錬金』は貴方にやってもらいましょう」 徐倫との会話を見咎めたシュヴルーズが、そう促した。 何故かルイズ自身や周囲がその行為に対して、ひどく気の進まない反応を見せる中、徐倫は不審に思いながらも状況を見守っていた。手っ取り早くルイズの実力を見る事が出来るのだから、止める理由など無い。 「ご指名でしょ。行ってくれば? それとも何、『失敗する自信』があるワケ?」 小声で挑発染みた言葉を呟く徐倫をキッと睨むと、ルイズは意を決したように教壇へ向かった。 途端、周囲で劇的な変化が起こる。 まるで何か災害が発生する前触れを感知でもしたかのように、生徒達が一斉に各々の机や椅子の下に隠れ始めた。 その反応に徐倫もようやく危機感を感じ始める。沈没する船の中で、自分だけが救命ボートに乗り遅れてしまったかのような焦燥。 シュヴルーズだけがニコニコと見守る中、ルイズは一心に集中して呪文を唱え、杖を振り上げて、一呼吸後に振り下ろした。 その瞬間、石ころは机ごと爆発した。 「なんだそりゃァアアアアーーッ!!?」 予想の斜め上を行く、文字通りぶっ飛んだ結果に徐倫は絶叫しながらも、爆風の中『ストーン・フリー』を発動させる。 この世界で二度目のスタンド能力使用となるが、完全に使えるかどうか考える暇も無く無意識に使用していた。自分を守る為ではない、爆風で吹き飛ぶルイズに対してだ。 自分自身も爆風に煽られながら、『ストーン・フリー』の糸を伸ばして、飛んでいくルイズの背後に『ネット』を編み込む。それは丁度ボールをキャッチする網、体を支えるハンモックのように! 壁に激突する寸前でルイズの体はネットにキャッチされたが、その勢いで何本か糸が千切れ、フィードバックとなって徐倫の指先が裂けた。 距離があって『糸』の強度が落ちた事も原因だが、何より十分にネットを編み込む事が出来なかったのだ。放出できる糸の数や長さ、そして強度も想定よりずっと足りない。 「クソッ、スタンドパワーが落ちてるのか……ッ?」 血の滴る指を押さえながら悪態を吐く。 その周囲では、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。室内での爆発は凄まじい影響を周囲に与える。使い魔達は混乱し、統制を失って暴れ狂っていた。 爆心地に近く、庇えなかったシュヴルーズは黒板に激突して、倒れたまま動かない。時折痙攣しているから生きてはいるようだ。 大惨事の犯人は、煤で黒くなったボロボロの姿でむくりと立ち上がった。 爆発そのものの影響は衣服以外に及んでいないらしく、怪我は無い。壁に激突する事もなかったので痛みすらなかった。もちろん、彼女は徐倫が助けた事に気付いていないだろう。 「……ちょっと失敗したみたいね」 ハンカチで顔を拭きながら、ルイズは淡々と呟いた。しかし、努めて冷静に教室内の惨状を流そうとしている事は明白だった。 当然のように他の生徒達から反論を受けるルイズを呆然と眺めながら、徐倫は混乱する頭で『ゼロのルイズ』という呼び名の意味を正確に理解していた。 『成功率ゼロのメイジ・ルイズ』 「……やれやれだわ」 なるほど、自分のご主人様の実力は理解した。 飛びたい気分だった。まず一歩、目的達成から『遠ざかった』のだ。 自分にとって最も身近な協力者が無能という現実を知り、徐倫は元の世界へ戻る道が長く険しいものだと改めて実感したのだった―――。 To Be Continued →
https://w.atwiki.jp/dra-gon/pages/15.html
辻発彦(85) 辻 発彦(つじ はつひこ、1958年10月24日 - ) は、佐賀県小城市出身のプロ野球選手。愛称は「ハツ」。テレビ埼玉・NHK・BSの野球解説者および日刊スポーツ野球評論家を務めて、2007年より中日ドラゴンズの2軍監督を務める。2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表内野守備走塁コーチも務めた。 略歴 * 高校は佐賀東高校、社会人野球は日本通運出身。 * 1984年 - ドラフト2位で西武に入団。背番号は5。 * 1985年 - 二塁手のレギュラー獲得。 * 1987年 - 故障で出遅れるも読売ジャイアンツとの日本シリーズでトリッキーな走塁を見せた。ウォーレン・クロマティの緩慢な守備のスキを狙い、一気にホームインする頭脳の走塁だった。 * 1993年 - .319で首位打者、.395で最高出塁率獲得。 * 1996年 - ヤクルトに移籍。背番号は8。この年.333で打率2位。 * 1997年 - 移籍後初のリーグ優勝を経験し、1994年以来3年ぶりの優勝を経験。古巣との日本シリーズを制し、1992年以来5年ぶりに日本一の栄冠に輝く。 * 1999年 - 現役引退。 * 2000年 - ヤクルトのコーチに就任。背番号は84。 * 2002年 - 横浜ベイスターズのコーチに就任。背番号は85。 * 2006年 - 11月1日、中日ドラゴンズの二軍監督に就任した。背番号は85。 タイトル・表彰 * 首位打者(1993年) * 最高出塁率(1993年) * ゴールデングラブ賞 8回(1986年、1988年~1994年) * ベストナイン 5回(1986年・1989年・1991年~1993年) * オールスターゲーム出場 9回(1986年・1988年・1994年・1996年) 引用元Wikipedia
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/407.html
「今の魔法は何だ?答えろ」 そう質問した瞬間ルイズが凄まじい目でプロシュートを睨み付ける だが生憎プロシュートにとっては相手が貴族だろうと平民だろうと、例え王女であろうと対応は変わらない。 「ディティクト(探知)マジック…どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね。驚かせてしまったようで申し訳ありませんでした」 「姫殿下、いけません。姫殿下に乱暴を働いた者に頭を下げるなどと…」 アンリエッタがプロシュートに頭を下げるがそれを見たルイズは必死だ。 もっとも当のプロシュートは涼しい顔でそれを受け流す。 「ああ!ルイズ!ルイズ・フランソワーズ!そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい!あなたとわたくしはお友達!お友達じゃないの!」 「もったいないお言葉でございます。姫殿下」 ルイズが珍しく緊張した声で言ったが、プロシュートはスデに興味なさそーに椅子に座っている。 「やめて!ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をしてよってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ!ああ、もう、わたくしには心を許せる おともだちはいないのかしら。昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、あなたにまで、そんなよそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」 「姫殿下…」 ルイズが顔を上げ心底嬉しそうな笑顔でアンリエッタを見付めた。 以下、延々と昔話に華が咲く 「クリーム菓子を取り合ってケンカしてルイズが常に勝っていた」だの「ドレスの奪い合いでアンリエッタのボディブローがルイズに決まって気絶した」だの プロシュートにとってはどうでもいい事なので適当に聞き流していた。 「…知り合いか?」 「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くも遊び相手を務めさせていただいたのよ」 また話がアンリエッタの言葉尻に影が含まれている事に気付いた。 「どうかされたのですか姫様…?」 「…結婚するのよ。わたくし」 「……おめでとうございます」 普通なら祝うであろう王女の結婚報告だがその沈んだ声を察っするに政略結婚という事がルイズにも理解できた。 そこにアンリエッタが宇宙最強の台詞である「それがどうした」が頭に浮かんで暇そーに椅子に座ってるプロシュートに気付く。 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら」 「お邪魔?どうして?」 「だって、そこの彼、あなたの恋人なのでしょう?身を挺してあなたを守ってくれたんですもの」 「はい?恋人?あの生き物が?」 その言葉にプロシュートが一瞬反応する。 もしルイズがプロシュート精神の色を知ることができたなら黒に少しだけ赤が混じった事に気付いたであろうが当然それに気付くよしもない。 「姫さま!あれはただの使い魔です!恋人だなんて冗談じゃありません!」 ルイズが首が捩れんばかりにそれを否定する。 「使い魔…?人にしか見えませんが…」 「人です。姫様」 「そうよね。はぁ、ルイズ・フランソワーズ、あなたって昔からどこか変わっていたけれど、相変わらずね」 「好きであれを使い魔にしたわけじゃありません」 憮然としてルイズが返すが、アンリエッタが何回目かのため息を吐いた。 ルイズがその原因を問いただそうとするが思い直したかのようにアンリエッタが話を打ち切ろうとした。 だが、ルイズはそれを振り切るようにしてさらに迫る。 「いけません!昔はなんでも話し合ったじゃございませんか!わたしをお友達と呼んでくださったのは姫様です。そのお友達に、悩みを話せないのですか…?」 その言葉にアンリエッタが決心したかのように頷いき口を開いた。 「今から話すことは、誰にも話してはなりません」 アンリエッタがプロシュートの方をちらっと見てきた。 「オレの任務は護衛だからな…どんな事であれ話は聞かせてもらう」 「メイジにとって使い魔は一心同体。席を外す理由などありません」 そのまま沈んだ調子で語りだす。 「わたくしは、ゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになったのですが……」 「あんな野蛮な成り上がりどもの国に!?」 ハルケギニアの地理に全く詳しくないプロシュートがルイズに問う。 「ゲルマニアってのは何だ?」 「トリステインの北東にある国でお金さえ積めば平民でも貴族になる事ができる野蛮な国よ!」 「そうよ。でも仕方がないの。成り上がりの国とはいえ同盟を結ぶためなのですから…」 アンリエッタがルイズにハルケギニアの政治情勢を説明する。 アルビオンで反乱が起き王室が倒れそうであり、このまま行けば侵攻されるのはトリステインであり それに対抗するための同盟をアルビオンの貴族派が望んでおらずそれを妨げる材料を探している事を だがその説明を聞いているプロシュートの精神はさらに朱に染まっていっている。 大体の事情が飲み込めたのかルイズが顔を蒼白にして問う。 「で、もしかして、姫さまの婚姻をさまたげるような材料が…?」 「おお、始祖ブリミルよ……、この不幸な姫をお許しください……」 アンリエッタが顔を両手で覆い床に崩れ落ちた。ルイズは半分混乱しているようだがプロシュートは冷めた目でそれを見ている。 ルイズもそれにつられたのか興奮したようすでそれを問いただす。 「……わたくしが以前したためた一通の手紙なのです」 要は、アンリエッタが王家のウェールズ皇太子とやらいに宛てた手紙をその皇太子が持っており 皇太子が捕らえられ、その手紙が『ヤバイゲルマニアにIN!』すれば同盟の話が消し飛びトリステイン一国でアルビオンとドンパチやらねばならないという事だ。 「では、姫さま、わたしに頼みたいことというのは……」 「つまり奪還任務ってわけか…?」 心の奥底に沸き立つ赤い物を隠しながらプロシュートがアンリエッタにそう問いかける。 「無理よ!無理よルイズ!わたくしったら、なんてことでしょう!混乱しているんだわ! 考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて 危険なこと、頼めるわけがありませんわ!」 「何をおっしゃいます!たとえ地獄の釜の中だろうが、竜のアギトの中だろうが、姫さまの御為とあらば、 何処なりと向かいますわ!姫さまとトリステインの危機を、このラ・ヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・フランソワーズ、見過ごすわけには参りません!」 ルイズは膝を突き恭しく頭を下げる。 「このわたくしの力になってくれるというの?ルイズ・フランソワーズ!懐かしいお友達!」 熱血少年漫画の如く友情を確認しあう二人だが、プロシュートの方は冷静だ。 「アルビオンに赴きウェールズ皇太子を捜し、手紙を取り戻してくればよいのですね?姫様」 「ええ、そのとおりです。ですが礼儀知らずのあの人たちはかわいそうな王様を捕まえて縛り首にしようとしています! わたくしは思います。この世の全ての人々が、あの愚かな反乱行為を赦してもわたくしと始祖ブリミルは赦しませんわ。ええ、赦しませんとも!」 プロシュート達自身が組織を裏切った。いわば組織に対しての『反乱』である。 国と組織の違いとは言え、やっている事は同じだ。 その事をこの世間知らずもいいとこな姫様に『愚かな行為』と言われ『赦さない』と言われた。 それが致命だった。アンリエッタがそういい終えた瞬間プロシュートの精神が全て真紅に染まった。 だが、いい具合に二人の世界に突入しているルイズとアンリエッタは気付いていない。 「一命にかけても。急ぎなのですか?」 「アルビオンの貴族たちは王党派を国の端にまで追いつめています。敗戦も時間の問題でしょう」 「早速明朝にでも出立いたします!」 そうルイズが返し明朝アルビオンに向かう事になったがアンリエッタがプロシュートの方を見つめた。 「頼もしい使い魔さん。私の大事なお友達をこれからもよろしくお願いしますね」 そう言いながら左手を差し出してきた。 だがプロシュートは射抜くような視線をそれに向けただけだ。 「いけません!姫様!そんな、使い魔にお手をを許すなんて!」 「いいのですよ。この方はわたくしのために働いてくださるのです。忠誠には、報いるところがなければなりません」 プロシュートが無言で近付く。 だが二人は気付いていない。プロシュートがそのような事をする為に近付いたのではないという事にッ!! そのままアンリエッタが差し出した左手の前に立ち… 思いっきりッ!その左手をッ!!『踏みつけたッ!!!』 ルイズはその瞬間何が起きたのか理解できなかった。 いや、理解したくなかった。 大切なお友達と言ったばかりのアンリエッタの手を己の使い魔が踏みつけているのだからッ! 「な、なななな何をするだぁーーーーーーーッ!!」 どこぞの英国紳士が憑依したかのようにルイズが叫んだ。 「…ッあ…!」 左手を思いっきり踏まれているアンリエッタだが叫んでは誰かに気付かれるという事もあり声を出さずなんとか耐えていた。 「あんた…!姫様になんて事を…!こここ、この、この生ハ…」 それを言い終える前にプロシュートと目が合ったがそれを見たルイズの声が出なくなる。 目があった瞬間プロシュートの冷徹かつ明確な殺意を持った視線がルイズを刺し貫いていた。 ほぼ同時刻キュルケの部屋 「……なななな何をするだぁーーーーーーッ!!」 「五月蝿いわね…なに騒いでるのかしら…まさかルイズがダーリンを無理矢理…!?」 勘違いもいいとこだが恋は盲目らしく即座に着替えを済ませ隣のルイズの部屋に飛び込んだキュルケが見たものは―― 床にへたり込んだまま動けないでいるルイズと冷徹な目で立ち尽くすプロシュート、そして…手を思いっきり踏まれているアンリエッタがいた。 「ちょっと…これは一体どういう事…?」 一瞬(SMプレイッ!?)と思ったらしいがプロシュートの目を見たキュルケが後日こう語った。 「あ…あの時のダーリンの目…看守が処刑囚でも見るかのように冷たい残酷な目だったわ…『かわいそうだが明日の朝には首だけになってる運命なんだな』って感じの!」 ルイズがそれに押され黙ったのを見るとアンリエッタに向き直り静かに絶対零度まで冷え切った口調で話し始めた。 「テメーに何が分かる…?分かるのか?ええ?おい… 平民が金を積んで貴族に成り上がるのがそんなに野蛮か…?」 「テメーらみてーに生まれ付いての貴族ってのはいいだろうが… その貴族に雑草みてーに踏み付けられてる平民がなりふり構わず成り上がろうとして何が悪い? 成り上がるためにはそれ相応の事をしている…テメーらみたいに生まれた時から平民を支配して当然と思っている貴族共より余程マシってもんだ…」 「ここに召喚されてから感じた事だがテメーら貴族の中に平民と対等に付き合ったヤツがいんのか…? いねーだろうな…オレ自身、あのマンモーニを殺すまで平民の使い魔と呼ばれ貴族共から人間以下の扱いしか受けてなかったからな…オメーもそうだぜ?ルイズよォ~~」 「言うに事欠いて『反乱』が『愚かな行為』で『赦せない』だと? 分かるのか?テメーに…今まで組織に冷遇され『反乱』せざるをえなかったオレ達チームの心がッ! 命がけで任務を成しても何一つ信頼されず『シマ』すら与えられなかったオレ達の『栄光』を求めた『反乱』の何が赦せないだと?」 「アルビオンの貴族連中がどんな理由で反乱を起こしたのかは知らねぇ… だがテメーが言ってる事は踏みつけられた平民が貴族に対して反乱を起こしてもそれを『愚かな行為』だと言ってるのと同じなんだぜ…?」 自分達が命を賭けて起こした組織への反乱。それをこんな何も知らないようなヤツに否定されたと受け取った。 「テメー自身が撒いた種が原因で『不幸な姫』って言ってるのも気に入らねぇ…奪還任務を依頼するってのはいい… 上に立つものが直接やるわけにもいかねーしな…だがオメーはその任務で人が死ぬかもしれないって事を『覚悟』してんのか?」 「その責任を理解せずルイズやオレが死ぬって事を覚悟してねーんならテメー1人で行くんだな… 少なくともオレ達チームのリーダーはその『覚悟』を持って組織を離反したんだぜ…」 そう言い放ちアンリエッタの左手から足を離し部屋の外に出る前にルイズに言う。 「オメー自身が納得できたんならこの任務を受けろ。オレの任務はオメーの護衛だからな… だがそいつがその『覚悟』と『責任』をまだ理解できてねーなら受けるな」 プロシュートが部屋を出てからしばらくすると放心状態だったルイズとキュルケが手を押さえながら蹲っているアンリエッタに気付いた。 「……はッ!姫様!今すぐ治癒魔法!!」 「…構いません」 「ですが…!」 さっきまでとは違い、毅然とした態度でルイズの目をアンリエッタが見据え改めて奪還を依頼した。 「使い魔…いえ、彼の言うとおりです。わたくしはあなたの同情を買うかのようにこの事を頼んでしまいました。 ですが、今は違います。『覚悟』と『責任』を持ってルイズ…貴方に手紙の奪還を依頼します。」 「もちろんですわ…!姫様!」 「この傷は…あなたが無事に戻ってくるまで治さずにおきます」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール&プロシュート兄貴―ザ・ニュー任務! ←To be continued 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9190.html
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第六十三話「超獣総進撃」 異次元人ヤプール人 異次元人マザロン人 恐怖の超獣軍団 登場 遂にトリステイン・ゲルマニア連合軍はアルビオンの重要都市、シティオブサウスゴータまで歩を進めた。 連合軍はそこで新年の降臨祭を迎えることとなる。様々な想いが古都に行き交う中、降臨祭の始まりを知らせる 花火が上がる。同時にアルビオン軍主力がサウスゴータに迫り、新年早々激戦の気配が漂った。 だがそれは大きすぎる誤りだった! シティオブサウスゴータごと、連合軍及びアルビオン軍は ヤプールの大超獣軍団に取り囲まれてしまったのだ! 人々は、超獣に皆殺しにされるために 浮遊大陸に集められていたのである! これからトリステイン、ゲルマニア、アルビオンの民たちは、ハルケギニア史上類を見ない 地獄の降臨祭を経験することとなる……! 「キィ―――キキキッ!」 異次元空間から街の一等地に直接踏み込んだ大蟻超獣アリブンタは、口から吐く霧状の蟻酸を 高級宿に降りかける。蟻酸といっても超獣アリブンタのそれは、鋼鉄をもドロドロに溶かす強力な殺人液だ。 そしてその宿は、連合軍首脳部が司令部として使っている場所であった。 「うッ、うわぁぁぁぁ――――――――!!」 蟻酸が宿を中の人間もろとも溶かしていく。一部の者はどうにか逃れたが、突然の襲撃であったため、 そうでない者の方が断然多数であった。 そしてド・ポワチエとゲルマニア将軍のハルデンベルグ侯爵もその内に入っていた。 「あああぁぁぁぁぁ……!」 つい先ほどまで意気揚々と戦の指揮を執るつもりであったド・ポワチエが最後に見たものは、 形が崩れ溶かされていく元帥杖であった。 倒れたド・ポワチエたちは肉が全て溶けて落ち、白骨化。その骨もたちまちの内に消えて 染みだけになった。 「ギュウウゥゥゥゥゥ!」 別の場所では、さぼてん超獣サボテンダーが口から赤い舌を伸ばし、連合軍兵士を纏めて数人巻き取った。 「た、助けてくれぇぇぇ―――――!」 兵士たちの命乞いも虚しく、彼らはサボテンダーの口の中へ引きずり込まれてしまった。 「アオ――――――!」 また別の場所では、信号超獣シグナリオンが頭部の球体の一つから赤い光線を放ち、アルビオン軍兵士に浴びせた。 「ぎゃああああああああ! 熱いぃぃぃぃぃッ……!」 赤い光線は強力熱線。兵士たちは一挙に焼き殺される。 また、シグナリオンは青い光線を連合軍兵士に放った。青い光線は血液蒸発光線。食らった者は あっという間に全身の血液を失ってミイラと化した。 更に黄色い光線が両軍の兵士に当てられた。 「うッ、うがあああああ――――――!」 黄色い光線は発狂光線。兵士たちは同士討ち、もしくは平常者に銃撃をして、一層の混乱を引き起こした。 「カァァァァァコッ!」 「ガアオオオオオオ!」 「ギョロオオオオオオ!」 これらは被害のごく一部に過ぎない。怪魚超獣ガランは殺人ガスで人間を跡形もなく分解し、 くの一超獣ユニタングは蜘蛛のような糸で絞め殺し、大蟹超獣キングクラブは眉間からの火炎で 街を焼き払う。シティオブサウスゴータのあちこちで超獣たちが大暴れし、陣営、兵士、民間人に 関係なく人間を虐殺していく。 まさに目を覆わんばかりの地獄絵図。誰がこんな降臨祭がやってくることを想像しただろうか? 古い街には断末魔と怨嗟、嘆きの声が充満する。 『そうだぁ! 苦しめぇ! もっと苦しめ、人間どもぉ! 嘆きのマイナスエネルギーを 我が主に捧げるのだぁーッ!』 大量虐殺を行う超獣たちを指揮しているのは、炎の海の中にそびえ立った地獄の鬼そのものの容姿の 巨大怪人。ギロン人と同じくヤプール人に直接仕える異次元人マザロン人である。この者がナックル星人に代わり、 クロムウェルのふりをしてアルビオン軍を今まで動かし、そして用済みになった彼らもろとも人間を 苦しめながら抹殺しようとしているのだ。 その目的は、ヤプール人の糧となるマイナスエネルギーを人間たちから搾り取ること。 そのために心を操るが同時に恐怖心も失わせる『アンドバリの指輪』は使用せずに、 人々を生きたまま奈落に叩き込んでいるのだ。その容貌に違わぬ、悪鬼羅刹の所業である。 『その調子だマザロン人、超獣軍団よ。機は熟した、最早人間どもを図に乗らせておく必要もなくなった。 一人残らず息の根を止めるのだぁーッ!』 そして大ボスのヤプールが、虚空から手下たちに命令を飛ばす。 なぶり殺しにされる人々の恐怖から生じるマイナスエネルギーで、ヤプールは更に強力になっていく! この生き地獄を止められる者はいないのか!? 「ギギャ――――――アアア!」 「陛下、こちらへ! 立ち止まっていては危険です!」 家屋を次々踏み倒しながら人々を蹴散らす鈍足超獣マッハレスが迫り、アニエスがアンリエッタの手を 引いてどこか安全なところへと逃がそうとしている。だが、今のサウスゴータのどこに安全な場所があろうものか? アンリエッタは逃げながら今の惨状を目の当たりにして、美しい顔を真っ青に染め上げていた。 「ああ、ああ……! わたくしは、何ということをしてしまったのでしょうか……! よもや、 このようなおぞましい事態に民を巻き込んでしまうとは……!」 アルビオン上陸を決定した己の判断を後悔し、絶望するアンリエッタ。それを必死に励ますアニエス。 「陛下、まだ希望は残っております。既に待機させていた空軍がフネを飛ばし、敵の足止めと 人命の救出のために動いているとのこと。まだ全滅と決まった訳ではありません!」 だが、ヤプールはそれを当然の如く許さないのだ。 「グロオオオオオオオオ!」 ミサイル超獣ベロクロン二世が胸を開き、全身の突起を逆立てる。全ての突起からは、 大量のミサイルが一斉発射された! ドゴォォォォ――――――――ンッ! と各地から凄絶な爆音が鳴り渡り、ミサイルの雨あられは港を発った 軍艦を一隻残らず爆破、撃墜する。それどころか飛んでいないフネまでも、アルビオン軍のものも含めて全て爆砕した。 それを目の当たりにした者たちはそろって絶望した。ここは浮遊大陸。フネがなくては、人間は脱出不可能。 つまりアルビオン大陸は、超獣軍団の狩り場と化してしまったのである! それを断固として許さない者たちもいた。ウルティメイトフォースゼロである。 「何ということに……。これ以上の暴挙は許しません!」 「行くぜ! 変身だぁッ!」 ミラーとグレンは超獣軍団が暴れ出してすぐに変身し、大軍勢にも恐れず立ち向かおうとしていたのだった。が……。 「パオ――――――――!」 二人がミラーナイトとグレンファイヤーに変身して飛び出した瞬間、それを待ち受けていたかのように 変身超獣ブロッケンが二本の触手から怪光線を発射し、不意打ちを食らわせたのだった。 『くおおぉぉッ!?』 『ぐわあああああ――――――!』 さしもの二人も、変身直後の無防備な瞬間を狙われてはただでは済まなかった。二人そろって 地面に激しく転倒する。すぐに体勢を立て直そうとしたのだが、 「キャオォ――――――!」 超獣人間コオクスが指先から赤い光を発する。これは生き物の動きを止めてしまう麻痺光線だ! ミラーナイトたちも金縛りに遭ってしまった。 『うぐぅぅぅッ! し、しまった……!』 身動きが取れなくなったミラーナイトとグレンファイヤーに、満月超獣ルナチクスと犀超獣ザイゴンが 容赦なく襲い掛かる! 「ゴオオオオォォォォ!」 「バ―――オバ―――オ!」 ルナチクスは何と眼球を発射して爆弾とし、ミラーナイトを爆発で吹き飛ばす。ザイゴンは自慢の 角による突進でグレンファイヤーをはね飛ばした。 『うわぁぁぁぁぁぁ――――――――――!』 「キャアァ――――――!」 「キョキョキョパキョパキョ!」 「ギギギギギギ!」 倒れ伏す二人を更に、虹超獣カイテイガガン、夢幻超獣ドリームギラス、騒音超獣サウンドギラーが袋叩きにする! 何ということだ! いつもは人々を救うヒーローが、今は逆に悪にねじ伏せられている! 『ミラーナイト、グレンファイヤー、今行くぞッ!』 そこへ天の彼方から、ジャンバードが遅ればせながら駆けつけてくる。追い詰められる ミラーナイトたちを救出する勢いだ。 しかし、そこに大鳩超獣ブラックピジョンと古代超獣カメレキングが差し迫る! ヤプールが命令する。 『ブラックピジョン! 光線を吐けぇー! 吐くんだぁー!』 「ホォ―――!」 ブラックピジョンは口から高熱火炎を吐き出し、ジャンバードに食らわせた! 『ぬおぉッ!?』 「ギ―――!」 バランスを崩したジャンバードを、カメレキングが腹の丸鋸で切りつける! 『ぐわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』 ジャンバードは機体から火花を散らし、山の中腹へと落下していってしまった。 ジャンバードまでもが返り討ちにされてしまった! これで残るヒーローはウルトラマンゼロだけだ。だが……! 「……」 才人は超獣たちに追われ、ひたすら逃げ惑う軍隊の姿を、冷めた目でながめるだけであった。 「どこが名誉の戦だよ」 口について出た言葉は、たった一言だけだった。ルイズは、歯を食いしばってうつむいている。 「どいつもこいつも、自分が生き残ることしか考えてない。昨日まで、王軍の勝利万歳だの、 我らの正義は絶対に勝つだの、名誉の戦死を遂げてやる! とか息巻いてた連中がだぜ?」 軍隊は、最早その体を成していなかった。誰も彼もが武器を捨て、なりふり構わず、己が生き残るという 生存本能のままに逃げるばかりだった。その誰もが、市民や慰問隊などの非戦闘員を助けようともしていない。 名誉など、どこにも見られなかった。 そして才人は、その彼らに失望し切っていた。あまりに醜い、人間の姿。自分がこれまで守ってきた 人間たちとは、こんなものだったのか? 自分は何をやってきたのだ? 今の才人には、彼らを助けるために 立ち上がる気力がひとかけらもなかった。 ああ……才人はもう二度とウルトラマンゼロとなって立ち上がることがないのか? そんな時だった……。 「助けてー!」 超感覚による聴力が、聞き覚えのある声を聞き止めた。それは、スカロンの店『魅惑の妖精』亭の 女の子の悲鳴であった。 「!」 才人はようやく顔を上げた。『魅惑の妖精』亭の子が悲鳴を出しているということは、スカロンやジェシカ、 そしてシエスタの身も危ないに違いない。彼女たちは本来戦争には関わりのない者たちであり、大変世話になった、 もしくはなっている人たちだ。 シエスタたちだけは、助けたい。その思いが沸き上がった才人は声の聞こえた方向へ走ろうとしたが、 残念ながら焼け落ちた瓦礫が道をふさいでいて、それは出来なかった。 「……!」 しばし考えた才人は、急にルイズに小箱を押しつけた。カプセル怪獣の箱だ。 「えッ!? サイト!?」 「少し離れる! もしもの時は、そいつらに守ってもらってくれ!」 才人はそれだけ言い残し、街の外れへ向けて駆け出した。 果たして才人は、何をしようとしているのだろうか? 「キョキョキョキョキョキョ!」 『魅惑の妖精』亭の天幕には、タイム超獣ダイダラホーシがその巨体による地響きを轟かせながら 迫りつつあった。しかしシエスタたちの周りは火の手で包まれていて、とても全員そろって逃げられる状況ではなかった。 そのためスカロンは、シエスタは女の子たちへ向けて指示する。 「みんな、怪獣はどうにかわたしが注意を引きつけて時間稼ぎをするわ。その間に逃げてちょうだい」 「そんな!? 伯父さんを犠牲にして逃げるなんて、出来ません!」 この状況で囮になどなったら、助かる見込みなどない。シエスタは反対するが、スカロンは皆を諭す。 「わたしは店長として、伯父として、父として、あなたたちの命を守らなければいけないのよ」 そしてそれ以上の反論を許さずに飛び出していく。 「怪獣! こっちよこっち! 捕まえられるものなら捕まえてごらんなさーい!」 「キョキョキョキョキョキョ!」 だが……ダイダラホーシはスカロンを無視して、シエスタたちの方へ向かっていくではないか! 「ち、ちょっと!? こっちって言ってるじゃない! そんなでかい図体して、ちっぽけなわたし一人 捕まえる自信がないっていうの!? こっち向きなさいッ!」 いくらスカロンが喚こうが、ダイダラホーシは見向きもしない。 恐ろしいことに、ダイダラホーシはスカロンの思惑を見抜き、その上でシエスタたちから先に 殺そうとしているのだ! これほど残酷なことがあるだろうか! これぞヤプールという悪魔の おぞましい所業である! そしてとうとう、シエスタたちが踏み潰される……! 「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 その時である。ダイダラホーシの顔面に、マジックミサイルが炸裂した! 「キョキョキョキョキョキョ!?」 目に爆発を食らったダイダラホーシはさすがにひるみ、よろめいた。そのお陰でシエスタたちは助かる。 しかし、ミサイルは誰が撃ったのか? シエスタが見上げると……ゼロ戦が炎のサウスゴータの空を飛んでいた! 「あれは『竜の羽衣』……!? サイトさん!?」 「シエスタ、みんな……早く逃げてくれ!」 シエスタの叫んだ通り、ゼロ戦を駆るのは才人だ。アイスロンの攻撃で不時着したゼロ戦は 修理を受けたのだが、場所がシティオブサウスゴータに近かったので、軍艦ではなくそちらの倉庫に 運ばれていたのだ。そのお陰で、ゼロ戦は難を逃れていた。そして今、超獣たちを足止めするために 引っ張り出してきたのである。 才人はガンダールヴの能力を駆使し、ゼロ戦のスピードを活かした巧みな操縦で、マッハレスを始めとした 超獣たちを翻弄する。しかし、そんなものがいつまで持つか……飛び出したはいいものの、才人の心の中は 恐れでいっぱいであった。 しかし、ふと地上に目をやって……彼は驚くべき光景を目の当たりにした。 才人に助けられても、周りが火の海でなかなか身動きを取れないでいたシエスタたちだが、いきなり炎が かき分けられて道が切り開かれた。その道を作ったのは、青銅のワルキューレ……ギーシュであった! 「ミスタ・グラモン!?」 「そこな君たち、あっちへ行けばひとまずこの街から脱出できる! 早く、走るんだ!」 ギーシュは己の危険も顧みず、シエスタたちの救出のために駆けつけたのだ。それというのも、 ゼロ戦を駆って単身超獣に立ち向かう才人の姿を目の当たりにしたからである。 彼もまた先ほどまでは、この事態に恐怖し切って我を忘れた哀れな者の一人であった。 しかし才人の勇姿に一番に勇気をもらい、貴族としてすべき本当のことに気がついたのである。 「サイト……きみの頑張りは、ぼくが無駄にはしない。ぼくたちは……友なのだからね!」 シエスタたちを救いながら、大空を飛び交う才人へ向けて、ギーシュはそう告げた。その眼差しには、 確かな輝きが宿っていた。 「諸君! 街の外へは我々第二竜騎士中隊が誘導する! 焦らず、しかし迅速に避難してくれ!」 市民救出に動き出したのはギーシュだけではなかった。風竜に跨って空から逃げ惑う人々の誘導を 始めたのは、ルネ・フォンク率いる少年竜騎士隊。彼らは上陸作戦の際に才人とルイズを守り、 奇跡の生還を果たして才人らと親交を深めた一団である。 そして彼らも、才人の戦う姿に感化されたのだ。 「平民のサイトが頑張っているんだ。貴族のぼくたちが逃げてばかりでいられるものか!」 更にギーシュやルネたちの勇気と希望は、他の貴族や兵士にも伝播していった。 「見ろ! あの若者たちの姿を!」 「私たちを、皆を救おうとしているのか……」 「それなのに、我々は何をしているのか! 少年を働かせながら尻尾を巻いて逃げたとあっては、 末代までの恥だ!」 「ウルトラマンゼロたちは、いつも我らの命を助けるために戦ってくれた。その想いを無碍にすることは、 恥知らずもいいところだ!」 「皆の者、隊を整えよ! 力を合わせ、一人でも多くの命を救うのだ!」 初めは超獣の恐るべき暴力の前に恐怖し切るばかりだったが、一人、また一人と人命救助のために立ち上がる。 空を飛ぶ竜騎士は超獣の気を引きつけ、地上の兵は手分けして女子供から町の外へ逃がし、負傷者を担いでいく。 才人の行動は、図らずも彼らの心に光を灯したのであった。 そしてそれは、連合軍だけではなかった。 「あの飛行機械を中心に、連合軍は救助活動を始めているのか。この地獄のような状況で……!」 アルビオン軍指揮官のホーキンス将軍は、連合軍が勇気を取り戻していく様子を、呆然とながめていた。 彼は歴戦の将軍であり、実際有能な指揮官であった。しかし、全軍が丸ごと国から切り捨てられるという 異常にも程がある事態を前にしては、どうしたらいいのか全く見当がつかず、混乱する哀れな人間の一人に過ぎなかった。 だが……今の光景を目の当たりにして、軍人としての、いや人間としてのあるべき姿を、徐々に思い出してきていた。 そこに、彼に近づいて敬礼する少年が。雪山で才人たちが助けた騎士、ヘンリーであった。 指揮系統が滅茶苦茶になったので、最高指揮官の元に直接来たのだ。 「ホーキンス将軍! 恐れながら、単独行動の許可をお願い致します!」 「単独行動? 何をするつもりだ」 「連合軍に混ざって、救助活動を行いたい所存です!」 ホーキンスは目を見開いた。ヘンリーは続けて話す。 「あの飛行機械を駆るのは、ぼくの命の恩人です。ぼくは貴族として……いえ、一人の人間として、 その恩に報いたいのです。将軍、どうかお願いします」 それを聞いたホーキンスは――。 「いや、救助活動に当たるのは貴官だけではない」 「は……?」 「これより我が軍は、連合軍と協力し、怪獣に襲われている人間全てを救出する! 直ちに伝令を 飛ばして、全軍に伝えよ!」 ホーキンスの下した命令に、周りはギョッと驚く。 「し、将軍、相手は敵ですぞ!?」 問い返した誰かに、ホーキンスははっきりと説いた。 「この惨状を見よ。これが戦と呼べるか? それに皇帝陛下は我々を捨てた。最早敵も味方もないのだ。 その時に軍人がすべきことは……一人でも多くの命を救うことだ」 更に唖然としている部下たちに、毅然とした態度で呼びかける。 「逃げたい者は構わず逃げるとよい。責めることはせん。しかし、真に誇りある軍人であらんと する者は、この私に続けッ!」 「――イエス・サー!」 ほぼ全ての兵士が敬礼を見せ、迅速な行動を開始した。最早混乱はなくなり、秩序が取り戻されていた。 そしてホーキンスは、ヘンリーに告げた。 「礼を言うぞ、若いの。お陰で大切なものを思い出すことが出来た」 「……き、恐縮ですッ!」 指揮官から直々に礼を言われたヘンリーは、緊張でガチガチの敬礼を返した。 「怪獣め! これ以上好きにはさせないぞ!」 「こっちだ! 足元が崩れているから気をつけて進め!」 「しっかりしろ! もう大丈夫だからな!」 才人の視界の下では、救助活動の輪がもう大分広がり、大勢の兵士たちが老若男女、立場関係なく 命を無慈悲な強奪者から救いつつあった。そしてそれを目の当たりにした才人の心にも……明かりが灯ってきていた。 「みんなが……手に手を取って、助け合っている……!」 才人からは、戦争に来てからの陰鬱とした気持ちが吹き飛んでいた。 そうだ。今まで何をうじうじと悩んでいたのだ。人間は誰しも、一つの顔だけで生きている訳ではない。 醜い攻撃的な一面もあるが、その心から輝きが失われている訳ではない。嫌なものを、受け入れがたいものを 見たからと、それだけで人間を見限るなど浅はかなことだ。 ルイズも、シエスタも、ギーシュも、アンリエッタも、他の大勢の人たちだって……自分の大切な人たち。 初めから、全く変わりのないことだ。自分が忘れていただけのことだ。助けなければ……大切な人たちを守らなければ! 才人の左手のルーンが強く輝き、ゼロ戦の飛行が一層軽やかになった。 恐怖をはねのけ、希望を見出し始めた人間たち。しかしそれを歓迎しない者がいた。 当然、ヤプールだ。 『おのれ! 人間どもが恐怖しなくなった! 忌々しい!』 ヤプールは異次元から、その発端となった才人を見下ろす。 『あのウルトラマンゼロの変身者が原因か! 人間のまま我らの邪魔をしようというのか? 我々への侮辱かッ!』 激しく逆恨みするヤプールは、配下の軍勢に指令を下す。 『超獣ども! あのガキを殺してしまえッ!』 「キャ――――――オォウ!」 「キュウウウウッ!」 「グゴオオオオオオオオ!」 超獣たちが命令通り、才人に狙いをつけ始めた。大蛍超獣ホタルンガ、河童超獣キングカッパー、 古代超獣スフィンクスが溶解液、ロケット弾、火炎放射をゼロ戦に浴びせようとする。 ゼロ戦は波打つように飛行し、集中攻撃からどうにか逃れる。 「くッ、俺を狙ってるのか……!」 必死に攻撃を避けるゼロ戦だが……その主翼にフックが引っ掛かって、動きを止められた! 「うわッ!?」 「キィィ――――――!」 殺し屋超獣バラバの飛ばしたフックロープだ。その周りには吹雪超獣フブギララ、鬼超獣オニデビル、 水瓶超獣アクエリウスが集まってゼロ戦を叩き落とそうとしている。 「くそッ、負けるもんか……!」 どうにかフックを振り払おうとあがく才人なのだが……最強超獣ジャンボキングが両眼から 光線を放つ構えを取っている! 「ギギャアァァァ――――――!」 回避は間に合わない! ゼロ戦はすぐにも木端微塵となるだろう! しかし……! 才人はそれでも諦めないのだ! 「負けるもんかぁぁぁ―――――――!」 最後の瞬間まで抗う覚悟を見せる才人の左腕のブレスレットから……ウルトラゼロアイが飛び出した! 今まで見たことがないくらいに、強く輝いている! 才人はすぐに、ゼロアイを装着した! 「デュワッ!」 ジャンボキングが撃った光線が、ゼロ戦を跡形もなく吹っ飛ばした! 「サイト!」「サイト!?」「サイトぉー!!」 ルイズが、ギーシュが、ルネが、ヘンリーが、アンリエッタが……息を呑んだ! しかし、その時……ゼロ戦の爆破跡から、青と赤の光が飛び立っていた。その光は空を飛び交いながら、 戦士の勇姿となっていく。 ウルトラマンゼロだ! 「ゼロだ! ゼロが来てくれたぞぉー!!」 途端に地上では、大歓声が悲鳴を塗り替えた。絶望の暗黒地獄に、まばゆい希望が遂に駆けつけたのだ! 「ジュワッ!」 ゼロは彼らの声に応えるように、空からエメリウムスラッシュを発射して超獣軍団に先制攻撃を仕掛けた! 「ギャア――――――――!」 エメリウムスラッシュは地底超獣ギタギタンガに命中。たったの一撃で爆散した! 「ホォ―――!」 「ギ―――!」 ブラックピジョンとカメレキングがゼロに迫るが、ゼロは急降下で敵の真ん中に突撃しながら、 熱く燃え上がるウルトラゼロキックの姿勢を取った。 「デェェェヤァァァァァァァァァァァッ!!」 「カアァァァァァァ!」 キックは黒雲超獣レッドジャックを穿ち、爆発四散させる! 『ルナミラクルゼロ!』 着地したゼロは瞬時にルナミラクルゼロに変身、超能力でゼロスラッガーを増やし、ミラーナイトと グレンファイヤーを追い詰めているブロッケンらに向けて飛ばす! 『ミラクルゼロスラッガー!』 「パオ――――――――!」 「キャオォ――――――!」 「キャアァ――――――!」 六枚のスラッガーがブロッケン、コオクス、カイテイガガンを滅多切りにして消滅させた! 「キャア――――オウ!」 獅子奮迅の活躍を見せるゼロに、背後からガス超獣ガスゲゴンが腕のムチを振り回しながら迫っていた。 更に上空からはブラックピジョンとカメレキングが。逃げ場はない! 『ストロングコロナゼロ!』 しかしゼロは高くバク宙しながらストロングコロナゼロに変身し、ガスゲゴンの背後を取り返すと 羽交い絞めに。そのまま天高く投げ飛ばす! 『ウルトラハリケェーンッ!!』 「キャア――――オウ!」 「ホォ―――!」 「ギ―――!」 大竜巻はガスゲゴンのみならずブラックピジョン、カメレキングも巻き込んで、三体を成層圏の 更に上まで飛ばしていく。そこへ向けて、ゼロの破壊光線がうなる! 『ガルネイトォ、バスタァァァ―――――!!』 追撃の灼熱光線がガスゲゴンに突き刺さり、宇宙空間で大爆発。ブラックピジョン、カメレキング もろとも宇宙の塵となった。 今のゼロは、雪山の時とは正反対であった。才人のたぎる闘志と勇気を受けて、これまでとは 比較にならないほどの超パワーで溢れているのだ! 『ヤプールッ! この星をテメェらの好き勝手にしようなんて、二万年早いんだよッ!!』 ビシィッ! と啖呵を切るゼロ! その迫力に、無情な殺戮マシーンであるはずの超獣軍団も たじろいでいるように見えた! しかしボスのヤプールはさすがなもの、今のゼロにもひるみを見せない! 『とうとう現れたなぁ、ウルトラマンゼロッ! 貴様の相手は強化改造を施し、より強力となった バキシマムだぁーッ!』 「ギギャアアアアアアアア!!」 空間を割り、新たな超獣がゼロの正面に出現。それは以前の戦いで逃亡したバキシムが、 より赤く、より強く、より鋭く、そしてより禍々しくなった一角紅蓮超獣バキシマムである! 「ギギャアァァァ――――――!」 『ウルトラマンゼロめぇ、調子に乗るなよ! この大軍団の中心に、お前の墓を立ててくれるわぁッ!』 バキシマムの反対側からは、ジャンボキングとマザロン人が回り込んだ。ゼロは挟み撃ちの状態になる。 それに怒濤の攻撃で八体もの超獣を一気に破ったとはいえ、敵はまだまだ大勢。ゼロは劣勢なのだ。 しかし、今のゼロの勢いはそれすら吹き飛ばしそうだ! 『誰が来ようと俺は、俺たちは負けねぇぜ! 本当の戦いはここからだぁぁぁッ!!』 勇者ゼロが、仲間たちとともに、アルビオン大陸を覆う絶望を打ち壊すために立ち向かう! 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔